【ステロイド剤の強さ】まとめ情報4選! ステロイド一覧表や、比較、使い分けを解説

こんにちは、薬剤師の上田康晴です。
ステロイド剤の強さを調べたい方に、記事をまとめてみました。
よかったらお役立てください!
記事担当:薬剤師(上田康晴)
・薬学部卒業後、病院に1年勤務
・薬屋でアトピー相談を10年
・もくじ
1)ステロイド剤の強さの分類
2)ステロイド剤の強さ(商品別)
3)ステロイドの「強さ」の使い分け
4)ステロイドの「強さ比較」何倍?

ステロイド剤の強さの分類【5つの強さのランクあり】
【ステロイド強さ】 | 【代表的なステロイド薬】 |
---|---|
ストロンゲスト |
・デルモベート ・ダイアコート ・ジフラール |
ベリーストロング | ・フルメタ ・アンテベート ・トプシム ・マイザー |
ストロング | ・フルコート ・リンデロンV ・ベトネベート |
マイルド | ・ロコイド ・キンダベート ・アルメタ ・リドメックス |
ウィーク | ・オイラゾンD ・プレドニゾロン |
これ以外にも、ステロイドの種類は多くあります。
ステロイドの強さ順に、商品名の「ステロイド一覧表」を次に紹介します。
ステロイドの強さ【ストロンゲスト】ステロイド一覧表

ステロイドの強さが、5段階中で一番強い。
【安全使用の目安】
2週間以内くらいを目安にする。
【ステロイドの商品名】
デルモベート、ダイアコート、ジフラール、グリジール、ソルベガ、デルスパート、デルトピカ、マイアロン、マハディ、クロベタゾールプロピオン酸エステル、アナミドール、カイノチーム、ジフロラゾン酢酸エステル
ステロイドの強さ【ベリーストロング】ステロイド一覧表

ステロイドの強さが、5段階中で2番目に強い。
【安全使用の目安】
3週間以内くらいを目安にする。
【ステロイドの商品名】
フルメタ、アンテベート、リンデロンDP、トプシム、マイザー、ビスダーム、ネリゾナ、テクスメテン、パンデル、マイセラ、フランカルボン酸モメタゾン、アンフラベート、サレックス、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル、デルモゾールDP、ダイプロセル、ディーピーポロン、ヒズボット、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル、グリコベース、シマロン、ソルニム、フルオシニド、サイベース、ジフルプレドナート、スチブロン、アルゾナ、イトロン、ハーユロン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン
ステロイドの強さ【ストロング】ステロイド一覧表

ステロイドの強さが、5段階中で3番目に強い。
【安全使用の目安】
4週間以内くらいを目安にする。
【ステロイドの商品名】
フルコート、フルコートF、リンデロンV、リンデロンVG、ベトネベート、ベトネベートN、ボアラ、メサデルム、エクラー、ベクラシン、フルポロン、フルオシノロンアセトニド、デルラモンF、デルモゾール、ケリグロール、ノルコット、ベクトミラン、ベタメタゾン吉草酸エステル、デルモゾールG、デキサンVG、ベトノバールG、ルリクールVG 、デルムサット、プロメタゾン、メインベート、アロミドン
ステロイドの強さ【マイルド】ステロイド一覧表

ステロイドの強さが、5段階中で4番目。
【安全使用の目安】
弱めなので比較的安心に使用できる。
病院の指示通りに使用する。
【ステロイドの商品名】
ロコイド、キンダベート、アルメタ、リドメックス、レダコート、オイラゾン、グリメサゾン、アボコート、パルデス、キンダロン、キングローン、クロベタポロン、クロベタゾン酪酸エステル、タルメア、ビトラ、スピラゾン、ユーメトン、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、トリシノロン、ノギロン、デキサメタゾン、デキサメサゾン
ステロイドの強さ【ウィーク】ステロイド一覧表

ステロイドの強さが、一番弱いステロイド。
【安全使用の目安】
弱めなので比較的安心に使用できる。
病院の指示通りに使用する。
【ステロイドの商品名】
オイラゾンD、プレドニゾロン
ステロイドの「強さ」の使い分け

ステロイド外用薬は「炎症」や「痒み」を抑える効果があります。
基本的にはステロイド剤の強さは、「弱いもの」から選んでいく。
効果がなければ、強いステロイド剤へ「ランクアップ」していきます。
あとは皮膚科の先生の長年の経験で、症状を診断して、「ステロイドの強さ」が強めのステロイド剤が、いきなり選ばれたりもします。
ステロイドの「強さ比較」何倍?

Aのステロイド軟膏
Bのステロイド軟膏
2つのステロイド外用薬があったら、ステロイドのランクはすぐに調べることができます。
でもステロイド剤の「強さ」が、何倍の差なのか、皆さん調べてみたくないですか?
私は、すごく気になります。
ランク的が1つ上がっただけですが、効果は何倍になったと思いますか?
私が調べた結果が驚きでした。
「ステロイドの強さ」比較

なんとステロイド外用薬の「強さ」を比較、数値化したものは、実は世の中に存在しませんでした!
これは日本だけの話でなく、世界でも同じ状況でした。
薬剤師としては、すっごく疑問です。
「え~」って感じです。
ステロイドの強さの「ランク分け」はあるのに、個別のステロイド外用薬の強さ比較がないのです。
ステロイドの強さが、同じランク(分類)同士の薬が「A」と「B」があって、成分が異なっていても、
強さの比較は「わからない」が製薬会社の回答になります。

そこでくじけない私は、こんなデータを皆様にご紹介したいと思います。
内服でのステロイド剤の強さの比較を見てみましょう。
内服薬「ステロイドの強さ」の目安
(コルチコイド作用)
ウィーク:強さ1~4
マイルド:強さ10
ストロング:強さ25
ランクが1つ上がると、ステロイドの強さが「2.5倍」くらい、強くなっているのがわかります。
ステロイドのランクが、「ウィーク」から「ストロンゲスト」に変われば、ステロイドの強さは100倍以上になっていそうですね。
これは軟膏でも、参考にしていいデータかもしれないです。
種類によって差がありますので、あくまで参考までの比較と思ってください。
ステロイド剤の強さ まとめ

症状のひどい場合は、強いステロイド剤を使用するのは正しい治療かもしれません。
ただ、ステロイド剤の治療だけに頼るのではなく、自分自身でアトピーが悪化しにくい
「生活習慣」
「食生活」
「スキンケア対策」
を頑張って、楽にしていく努力も大切と当店では思っています。
とくに「食事の改善」と、「スキンケア対策」で、良くなる方は多いと実感しますので、現在しっかり取り組んでいない方は、ぜひチェレンジしてみてはいかがでしょうか?
■食事対策のおすすめ3つ!
・お菓子を控える(特に砂糖)
・オメガ6系の油を控える(サラダ油)
・乳製品を控える
悪化しやすい要因なので、こうした食事が多い方は、一度減らしてみるのがお勧めです。
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