(このページは2019年3月18日に更新されました)

ステロイド情報のページを見ていただきまして、ありがとうございます!
「くすりの上田」薬剤師の上田康晴です。

アトピー治療と「ステロイド剤」
よくある質問5選!

目次
 1)ステロイドは毎日塗っていいの?

 2)ステロイドを塗っても良くならない

 3)ステロイドを止めると悪化する

 4)赤ちゃんに使って大丈夫?

 5)ステロイドの副作用


ステロイド剤の薬理作用
ステロイド(正確には副腎皮質ステロイド)が細胞内に入り込み、細胞質にある得意的な受容体に結合します。 そうすることで、結果的に抗炎症タンパクの転写が促進され、炎症を抑える効果がでます。

よくあるステロイド剤の質問5選!

1)ステロイドって連用していいの?

次に気になるのが、ステロイド剤をずっと
毎日塗っていていいのか?
という事だと思います。



ステロイド治療を選ばれるなら、しっかり病院で処方してもらったステロイドを、指示通り使用することが大切です。中途半端に使用を中止すると悪化の原因になります。

その方の症状に合う強さのステロイド処方してくれていますので、指示通り塗られると、きっと症状は2~3日で軽減していくと思います。

ステロイドの使用期間の目安

ステロイド外用薬の安全期間の目安は
Strongest(最も強い)
2週間以内
Very Strong(とっても強い)
3週間以内
Strong(強い)
4週間以内

これくらいが目安となります。

逆に副作用が出やすい目安期間としては
Strongest(最も強い)
4週間以上の使用
Very Strong(とっても強い)
6週間以上の使用
Strong(強い)
8週間以上の使用

症状の重症度で、個人差はあり。

長期連用による局所の副作用に注意して、特に小児、妊婦、高齢者には慎重に使用する。



ステロイド外用薬は、基本的にはずっと使用したくないです。

これは、当店だけでなく、
きっと皆様同じ思いを持っているはずです。

本来なら、最初は皆様同じ思いのはずなのに、ステロイドを塗ったら楽になるし、ステロイド剤を塗るのを止めると悪化するので、ステロイド治療を止めることを考えなくなりがちです。

大事なのは、
保湿などのスキンケア対策も
しっかり併用していく事です。


2)ステロイドを塗っているのに良くならない場合は


ステロイドを毎日塗っているのに、全然よくならない・・・」という方は、ステロイドの強さが合っていないのかもしれません。

先生と相談して強いステロイドに切り替えてもらうのも1つの方法と思います。

ステロイド剤のランクが
ミディアム ⇒ストロング
ストロング ⇒ベリーストロング
ベリーストロング ⇒ストロンゲスト
とランクを上げて、強くすると、
症状は収まりと思います。

ステロイド剤を強くしたくない
と思われるかもしれませんが、症状がひどい場合は検討してみてください。

ステロイド治療以外にも、保湿などのスキンケア対策をすると悪化しにくく、治りやすいです。


3)ステロイド塗るの止めると悪化する

ステロイドを塗るのを止めるとと、症状が出てくるので心配になりますよね。

結局、毎日塗らないといけないの?
いつまでステロイドは塗り続けるの?
そんな心配が出てきますね。

ここの不安や疑問を解決するためには、ステロイド治療の本当の効果を知る必要があります。

■ステロイド治療の効果
ステロイドは良くも悪くも、炎症・痒みを強制的にグッと抑えるお薬です。これは1日~3日くらいで効いてきます。

治すのではなく抑える。 この表現の理解が大事です。



ステロイド剤は、根本的な治療をしているわけではないので、ステロイド剤を塗っていれば症状は無理やり抑えますが、塗るのを止めると症状は出てしまいます

これは当たり前の現象です。

ステロイドは、噴水の水を上からぎゅーと何かで水を抑えているようなものです。
手を離せば、抑えられていた水が、また吹き出します。

この噴水の例でお話すると、噴水の水を調整する栓を止めることが、水を出させない一番の方法です。

いくら水の出口だけを抑えていても、その時だけの対処です。
しかも中で水圧が高まっていきますから、どんどん抑える力も必要になってしまいます。

ステロイド治療も同じ部分があります。

最初は弱いステロイド剤を使っていた方でも、肌の表面の症状はキレイに見えても、体内の反応がどんどん強くなっている場合があります。

そうなると、以前の弱いステロイドでは症状が抑えれないので、強いステロイドに代わっていきます。


ステロイド治療は、食事などのアドバイスはほとんどないです。悪化しようがステロイドで抑えれたらいいわけですから。辛口コメントですが、実際はそういう治療です。

こうした事実をわかり始めた方が、ステロイド治療を止めたいと思われ始めます。

ステロイドを止める治療法を検討される場合は、後半で説明してある食事対策、スキンケア対策は最低限実行されると、ステロイドのリバウンドが少ないのでお勧めです。

また「脱ステロイド」までしなくても、ステロイド治療と併用で、保湿などのスキンケア対策をしていくと、症状は軽くなりやすく、悪化しにくいです。

4)赤ちゃんに使って大丈夫?



ステロイド剤は、すごく効果があるけど、強いお薬って聞くから、小さな赤ちゃんに続けて塗っていいのか心配・・・
とか、
ステロイドは効く薬だけど、怖い薬
と思われる方も多いと思います。

どこの皮膚科さんでも、赤ちゃんに普通にステロイド剤は処方されます。

小さなお子様や、顔の部分には、ランクの弱いステロイド剤が処方されます。
・ロコイド軟膏、ロコイドクリーム
・キンダベート軟膏
・アルメタ軟膏
・リドメックス軟膏、リドメックスクリーム
などが処方されます。

ステロイド剤の強さランクがミディアム(下から2番目)で、ステロイド剤の中では弱めの方ですが、でもステロイド剤そのものが、強い薬でもあります。

≪小児での注意≫
顔にはマイルドを基本として、重度の場合はStrong(強い)を使うこともありますが、1週間以上の連用は避けるのが望ましいと言われます。

症状の様子を見ながらStrong(強い)のステロイドを使用している方は、症状が落ちついたら、1つステロイドの強さを下げてMedium(中間)にすることを検討してみましょう。

赤ちゃんの肌は薄いので、ステロイドの副作用も出やすくなります。
慎重に使っていきましょう。


5)ステロイドの副作用

やはり、気になるのはステロイドの副作用と思います。
一気に良くなるのは嬉しいけど、その強い効果だけに、体に害があるか心配・・・
そう誰でも考えちゃいますよね。病院でも患者さんを怖がらせないように、副作用の説明はほとんどありません。

一般的で出やすいのが
・皮膚が薄くなる
・顔が赤くなる
・肌の感染症
などがあります。これ以外にも多くの副作用がありますので、気になる場合は先生に相談してみてください。

スキンケア対策

ステロイド剤や、プロトピック軟膏だけでなく、保湿などのスキンケア対策を併用すると、症状が軽くなりやすいです。

ステロイド剤で炎症を抑えることも、1つの対策と思いますが、質のよい「クリーム」や「化粧水」などで保湿していくと、悪化しにい傾向があります。当店では、基本的な保湿には、メーテクリームメーテローションなどをよく使用します。

痒み対策には「痒み止め」の軟膏、チェリメント軟膏も併用するといいですよ。  
また炎症や赤みが強い場合は、漢方の軟膏である赤色ワグラス軟膏を使うと、荒れた肌を再生してくれます。


当店「くすりの上田」の通販ページで、当店の評判のスキンケア対策の商品は販売していますので、遠方で相談に来れない方でも、当店の人気のスキンケア対策を始めることは可能です。

当店で人気のスキンケアセットです。
1)お風呂上りにメーテローションで保湿
2)その後、メーテクリームで保護
3)症状の軽い部分はフタアミンで保護
4)痒みがある部分に、チェリメント軟膏を重ね塗り


記事担当
薬剤師:上田康晴

くすりの上田
富山県高岡市大手町11-30