流産の起こりやすい週数や確率


流産の起こりやすい週数や確率

流産は妊娠の初期に起こりやすく、流産の約85%くらいが妊娠12週までに起こると言われています。
ですので一般的には胎嚢確認、心拍確認を無事に経過して、妊娠12週を過ぎれば、少し安心な時期へと入ったと考えられます。


流産とは

■流産の定義
流産とは胎児が胎外で生存不可能な時期の「分娩」と定義されています。
補足として、妊娠22週までに胎児が失われた事を言います。


妊娠22週以降に、死亡している胎児を分娩した場合は「死産」と分類されています。
とてもツライ出来事ですが、医学的に流産を「分娩」と言ってあげている事に、私的には少なからず「愛」を感じます。

流産の種類(分類)


流産の種類(分類)

流産は期間や状況に合わせて、いろいろ分類されています。

■妊娠期間による分類

早期流産
(妊娠12週未満の流産)
後期流産
(妊娠12週以降22週未満の流産)



■臨床的な分類
切迫流産
進行流産
稽留流産
感染性流産
科学的流産
習慣流産

(詳しくはページ下で解説)


「早期流産」や「後期流産」について

■早期流産について
早期流産は、「妊娠12週まで」に起こる流産をいい、流産の原因としては胎児(受精卵)の染色体異常である場合が多いと報告されています。

■後期流産について
後期流産は、「妊娠13週~22週まで」に起こる流産をいい、原因の3分の2は母体側に原因があると報告されています。
子宮奇形、甲状腺機能低下症、感染症、全身性エリテマトーデスなどが流産のリスクとして考えられています。

切迫流産(せっぱくりゅうざん)とは

切迫流産は、流産の危険性がある状況を言い、流産が起こった(必ず起こる)病名ではありません。
妊娠の初期に、子宮から「出血」がある状態です。

心拍が確認されている場合は、横になって安静にしていると自然に出血が少なくなり、無事に出産までいける場合も多いと言われます。

仕事をしてる方は、しばらく休んで安静にしていると良いでしょう。無理をすることは絶対止めてください。場合によっては緊急入院で強制的に絶対安静にある場合もあります。

稽留流産(けいりゅうりゅうざん)とは

稽留流産(けいりゅうりゅうざん)とは、胎児(又は胎芽)が死亡しているのに症状がなく、子宮内に留まっている状態のことを「稽留流産」といいます。

胎嚢が確認されても、希に胎芽が発育せず流産になってしまう場合があります。
胎芽が死亡していても、しばらくの期間だけ周りの絨毛膜が発育をして、妊娠に必要なホルモンを分泌するため、妊娠が継続しているような状況となります。

稽留流産の多くは、「妊娠11週頃まで」に子宮から排泄が始まると報告されています。

習慣流産とは

習慣流産とは、3回以上の自然流産を繰り返す症状をいいます。場合によっては「不育症」の検査が検討となります。

不育症とは本来なら「生まれてくる赤ちゃん」が、母親の体の影響(血栓、免疫などが関与)によって、流産してしまう病気です。専門の病院で検査することが可能です。

また「子宮内の環境」でも流産の原因になる場合もあります。
詳しくは通院中の病院でご相談してみてください。

流産が不安な方には、漢方薬で「安産」に使用されてきた処方なども、いくつかあります。
体の対策などをご検討の方は、「くすりの上田」までご相談くださいませ。

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