【ダウン症とは】 原因と年齢別のダウン症のリスク【Down's syndrome】
年齢が上がると、ダウン症の心配をされる方がいらっしゃいます。
どのくらいのリスクが高まるのか、今回お話していきます。
【目次】
1)ダウン症とは
2)ダウン症の確率(年齢別)
3)ダウン症を調べる検査
ダウン症とは(Down's syndrome)
人の「染色体」の種類は、22種類(1番から22番)と、性別を決める性染色体の1種が、お互い対になるようになっています。(23対で46本)
染色体には番号が付けられているのです。
その21番目の染色体が正常の2本ではなく、3本(トリソミー)になっているものを、「ダウン症」といいます。
ダウン症の原因は、それ以外にも一部、転座といって他の原因も含みます。
ダウン症は年齢が上がると、リスクは高くなる
ダウン症は、染色体の異常ですので、年齢が高くなると、染色体異常の確率が高まります。
一番の予防法は、少しでも若いうちに妊娠するのがリスクが少ないとされます。
ただし、若いからといって「ダウン症」のリスクがない訳ではありません。
しかし年齢が上がると、飛躍的にリスクが上がっていきます。
ダウン症【Down's syndrome】が起こる確率(年齢別)
年齢が上がると、ダウン症の心配をされる方がいらっしゃいます。
どのくらいのリスクが高まるのか、今回お話していきます。
ダウン症は染色体の異常なので、年齢と共にリスクは上がってしまいます。
ダウン症の統計の発表をみると(母体年齢:出産時)
・20歳では、1441人に1人くらいの割合です。
・30歳では、959人に1人くらいの割合です。
・35歳では、338人に1人くらいの割合です。
・36歳では、259人に1人くらいの割合です。
・37歳では、201人に1人くらいの割合です。
・38歳では、162人に1人くらいの割合です。
・39歳では、113人に1人くらいの割合です。
・40歳では、84人に1人くらいの割合です。
・41歳では、69人に1人くらいの割合です。
・42歳では、52人に1人くらいの割合です。
・43歳では、37人に1人くらいの割合です。
どうしても、年齢が上がると、ダウン症のリスクは高まります。
ですので、妊娠は可能ならば早く結果がでてくれると嬉しいです。
心配な方は、頑張って妊娠できた時は、ダウン症を調べる検査もありますので、妊娠がわかった段階でお早めに、かかりつけの病院の先生に相談してみてくださいませ。
ダウン症を調べる検査
ダウン症を調べる検査は2種類あります。
1)血液検査
2)羊水検査
ダウン症の検査【血液検査】
血液検査は身体のリスクがなく、手軽に「ダウン症」のリスクがあるのか、調べる事ができます。
ただ次に説明する「羊水検査」と比べると、染色体疾患の3分の2程度の異常しか、血液検査では検出できないとも言われています。
またダウン症の確定診断としては、的中率は100%ではありません。
(間違った結果を聞く可能性が一部ある)
ダウン症の検査【羊水検査】
羊水検査は、「妊娠15週以降」に調べることができます。
羊水検査では、ダウン症があるか「100%」の的中率で調べることができます。
■1つだけ不安な事が
羊水検査はダウン症の確定診断となりますが、ただし0.3%くらいの確率で流産の可能性があります。
あることは頭に入れておいてくださいませ。
0.3%というと、333人に1人くらいが、羊水検査で流産の可能性がある事を意味します。
その上で検査をするか、しないか、検討してみてくださいませ。
不安もあると思いますが、頑張って早めに妊娠できる事を祈っております。
薬剤師:上田康晴
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