クロミッドの注意点(副作用)


クロミッド 写真

病院で、よく使われる排卵誘発剤の「クロミッド錠」.
今回はクロミッドの副作用について解説します。

意外と、体調不良が出る人がいらっしゃいます。
調子が悪くなったり、頭痛吐き気がひどく1周期(5日間)の服用で止められる方もいます。

多くの方は、クロミッド服用で大丈夫な場合が多いのですが、わかりやすいよう、今回はクロミッドの効果の部分ではなく副作用について、まとめておきます。

記事担当:薬剤師(上田康晴)


クロミッドの副作用や注意事項

クロミッドを服用にあっての注意点です。

1)子宮筋腫のある方
子宮筋腫を悪化させる恐れがありますので、服用禁止ではありませんが、注意が必要なので筋腫の経過を見ながら、慎重に続けていきます。

2)子宮内膜症のある方
子宮内膜症は、軽度の方も含めると、結構いると思います。
子宮内膜症も、クロミッドの服用継続で悪化する要素があるため、慎重に続けます。

3)乳がんになった事がある方
乳がんが再発するリスクが高まります。

4)多嚢胞性卵巣(PCOS)の方
多嚢胞性卵巣の治療の第一選択がクロミッドですが、卵巣過剰刺激症候群が起こりやすいので注意が必要です。

5)目の副作用は、比較的出やすい
霧視などの視覚障害の副作用があれば、クロミッドの服用を中止する。
また、初めてクロミッドを飲むときは、車の運転、機械操作の仕事の方は気をつける。

6)妊娠中の服用は絶対ダメ
妊娠に気づかす、クロミッドを飲んでしまうのは避ける。
(動物試験で、胎児毒性、催奇形性が認められている)
妊娠中に誤って服用するのを避けるためにも、基礎体温をつけて、体の状態をチェックしておくとよい。

7)多胎妊娠のリスクが高まる
卵巣を過剰に刺激するため、多胎妊娠(双子、三つ子など)の可能性を高める。

8)オリモノが減りやすい
クロミッドを続けていると、クロミッドの副作用でオリモノ(頸管粘液)が減る傾向がある。
精子は、頸管粘液がある方が、中に侵入しやすいためオリモノが極端に減ると、自然妊娠しにくくなる。
オリモノが減った場合は、1~2ヶ月休むとよい。

9)子宮内膜が薄くなる
クロミッドの副作用で、子宮内膜が薄くなる傾向がある。
子宮内膜が薄くなると、妊娠率は低下するため長い間、クロミッドを続けている場合は1~2ヶ月、休薬期間を作るとよい。

他の副作用としては、腹水・胸水、血液濃縮、血液凝固能の更新、呼吸困難などがあった場合は、直ちに投与を中止する。(オシッコが急に増えた場合も、注意しておきましょう)

その他の副作用として、卵巣腫大、下腹部痛、下腹部圧迫感、虚血性視神経症、発疹、精神変調、肝臓機能障害頭痛、嘔吐、食欲不振、顔面潮紅、尿量増加口渇、疲労感などがあります。

クロミッドを飲んではいけない方

クロミッドを飲んではいけない方。

乳がん子宮内膜がん
  (エストロゲン依存性悪性腫瘍)

・卵巣腫瘍及び多嚢胞性卵巣症候群を原因としない卵巣の腫大のある方

肝障害肝疾患のある方

妊婦さん

これらの方は、クロミッドを服用してはいけません。

特に妊娠初期に、妊娠に気づかず「クロミッド錠」を飲んでしまうのは気をつけましょう。

着床出血などを「生理」と間違えて、妊娠中にクロミッド錠を服用してしまう方が稀にいます。

基礎体温表を記入していれば高温相のままなので、それも参考にすると良いでしょう。

クロミッドの飲み方



参考までに、クロミッド服用方法も、ご説明しておきます。

通常は生理が始まって5日目頃より5日間服用します。
通常は、1錠を5日間服用しますが効きが弱い方は、2錠3錠を増やす場合もあります。
(増やすことで、卵巣が腫れやすいので注意)


また、生理3日から服用指示があったり生理6日目くらいに服用指示がある場合もあります。

病院の診察日の都合や、患者様の状態によるもので、あまり気にする必要はありません。

とにかく、クロミッドを初めて飲まれる方は何か体調不良がありましたら、我慢せず、かかっている病院、クリニックさんに電話相談してみてください。

車の運転ができる状態であれば、診察に行くといいでしょう。

クロミッドも排卵の弱い方は飲むことで、卵が育ちやすくなりますので、上手に活用していい結果を、迎えたいものですね!

最近では排卵を助ける薬として「レトロゾール」もよく処方されるようになりました。
以前は実費でしたが保険適用になり、使いやすくなりました。


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当店では、クロミッドを飲まないと排卵しなかった方が、自然排卵できるようになる方も、たくさんいらっしゃいますし、

長い間、病院の治療をしていても妊娠できなかった方が、病院の治療と、当店の対策を併用していただくと1~3ヶ月で、妊娠される方もいらっしゃいます。

足りないホルモンは、病院で補充はしてくれますが大事なのは、自分の排卵する力を高めたり妊娠しやすい体を作ることが大切です。

病院のお薬とも併用できますので是非、一度試してみてください。

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薬剤師:上田康晴

富山県高岡市 高岡大仏の真横
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くすりの上田
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