(記事更新日:2020/08/08)


こんにちは、薬剤師の上田康晴です。

くすりの上田では「不妊相談」を専門にしている薬屋です。

病院でよく処方される「クロミッド」の話です。


排卵誘発剤「クロミッド錠」


排卵誘発剤「クロミッド錠」

排卵誘発剤である「クロミッド錠」。
排卵を助けるお薬になります。

成分名:クロミフェンクエン酸塩
クロミフェンとも呼ばれます。

排卵が弱い方には、クロミッド錠を飲んで排卵を助けるのは、便利な効果です。

ですが「クロミッド錠」は副作用として「内膜が薄くなる」作用も持っています。


クロミッド服用で内膜が薄くなる



クロミッド錠(クロミフェン)。

一番使いやすい排卵誘発剤です。

価格も安いお薬。

なのですが、唯一の弱点。
「子宮内膜が薄くなる」


この部分だけが、やっかいなお薬です。

どうして「子宮内膜」が薄くなるのか説明します。

ますは排卵のリズムを紹介します。

排卵のステップ1
脳から卵胞を育てる「FSH」というホルモンが分泌される
このホルモンの働きで卵胞が成長する。

排卵のステップ2
卵胞が育つと「エストロゲン」を分泌して、FSHを抑える。
エストロゲンは子宮内膜も同時に作り始める。


このリズムを約28日ごとに繰り返しています。



クロミッド錠の作用機序


クロミッド錠の作用機序

排卵を助ける「クロミッド錠」。

排卵を助ける作用機序は、先ほどお話した分泌された「エストロゲン」の阻害です。

【エストロゲンの復習】
卵胞を育てる「FSH」を抑える

つまり体は「エストロゲン」が分泌されていないと感じます。

そうなると体は
「あれ、卵胞が育っていないな」

と認識して、より卵胞を育てる「FSH」を分泌するようになります。

FSHは「卵胞」を育てるホルモン。

これが「クロミッド錠」(クロミフェン)の、排卵作用になります。



クロミッドの副作用


クロミッドの副作用

排卵をさせるまでは、クロミッド錠は便利な薬です。

問題は「エストロゲン」のホルモンを、体が認識しにくいという「他の効果」になります。

エストロゲンは、子宮内膜を作り始めるサインにもなります。


クロミッド錠(クロミフェン)によって、この作用までが邪魔されてしまうため、子宮内膜が薄くなる傾向があるのです。


何周期も服用すると副作用が出やすい


何周期も服用すると副作用が出やすい

クロミッド錠による子宮内膜が薄くなる効果は、何周期も続けていると出やすいです。

たまに休薬もお勧め。

副作用の少ない
・セキソビット錠
・レトロゾール錠
なども代用として使われます。


クロミッド 子宮内膜の回復する期間


クロミッド 子宮内膜の回復する期間

通常は1~2ヶ月、お薬を休薬することで、薄くなった子宮内膜は回復します。

【クロミッドの副作用】
・子宮内膜が薄なる
・オリモノが減る

こうした体調の乱れを戻す目安は1~2ヶ月となります。



漢方薬で排卵対策


漢方薬で排卵対策

漢方薬は、その方の体のバランスを整えます。

弱い部分を補い調整することで、ホルモンバランスを良くしてくれます。

体調が良い状態になると、生理周期も整いやすいです。
排卵もしやすくなります。

病院で
・クロミッド錠
・HCG注射
・デュファストン
・ルトラール
などを飲まれている方でも、漢方薬はOK。

排卵しにくかった方が、自力排卵できるようになる方も多いです。

当店でよく紹介する漢方薬や、健康補助食品などをネット通販のページで紹介しています。
ご参考くださいませ。


くすりの上田で「不妊相談」


不妊のご相談は、お気軽に。

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(駐車場あり)

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ですが待っている赤ちゃんのために、勇気を出してご相談くださいませ。

結果が出にくい原因を一緒に見つけ、アドバイスさせていただきます。

初回の不妊相談の場合は、1時間半くらいかかります。
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薬剤師:上田康晴



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