流産の原因や確率:まとめ記事6選!【流産の対策法は?】

こんにちは。
不妊相談を始めて20年。
薬剤師の上田康晴です。
今回のお話は「流産」について。
誰もが、経験したくない「流産」。
でも流産は意外と、身近なこと。
これからの妊活のため、安心できるよう、流産が起こる原因も知っておくと安心してチャレンジできます。
・目次
流産の原因は
1)胎児の染色体異常
2)不育症
3)夫婦の染色体異常
4)甲状腺異常
5)子宮奇形
6)原因不明も多い
わかりやすく、お話していきます。
記事担当:薬剤師(上田康晴)
・病院に1年の勤務経験あり
・「くすりの上田」の代表取締役
・昭和26年創業の薬屋
流産の原因【胎児の染色体異常】

流産の多くの原因が「胎児」の染色体異常です。
これが、一番多い原因です。
受精卵になると、すべてが「正常」というわけではなく、若い方でも半分くらいが染色体異常の「受精卵」と言われています。
染色体異常の受精卵は、育たない運命になっているようです。
胎児の染色体異常は、人類の知恵というか、奇形の人間が増えないようにするメカニズムになっています。
「年齢」が大きな要素。
年齢と共に卵胞(詳しくは卵胞の赤ちゃんの原子卵胞)は劣化していくため、染色体異常の割合が増えてしまいます。
【受精卵の染色体異常】
若い方でも50%くらい。
年齢が上がると、
染色体異常の割合が増えます。
40代になると
90%以上が染色体異常。
染色体異常の受精卵の場合は、着床する前に成長が止まり、ダメになる場合もあれば、着床してから成長が止まる場合もあります。
健康な若い方でも、流産の確率は10~15%くらいあると報告されています。
しかし受精卵の質は年齢だけでなく、
・生活習慣や
・食生活の乱れ
・砂糖の摂りすぎ
・お菓子の摂りすぎ
・添加物の摂りすぎ
・酸化した食品の摂りすぎ
・活性酸素の害に侵されすぎ
など、いろいろ他にも原因があるように思います。
そうした生活の改善や、漢方などの服用で、私は次回妊娠時の流産の確立は低下できると、願っております。
規則正しい生活習慣心掛けていきましょう。
流産の原因【不育症】

本来なら出産までいく受精卵(胎児)でも流産してしまう方がいます。
「不育症」の要因がある場合です。
実際には、
・抗リン脂質抗体陽性の方
・プロテインC欠乏
・プロテイン欠乏
・第Ⅻ因子欠乏
といった「血栓のできやすい方」が、それに当たります。
治療法としては、血栓ができやすいタイプなので、血栓予防の薬を使います。
・低用量アスピリン
・ヘパリン注射
アスピリンは解熱鎮痛剤ですが、大人の方が少量使用すると、血栓予防の効果があるためです。
ではこれで、流産は100%安全かというと、実は「わからない」という状況です。
もちろん、こうした対処法で妊娠継続率や出産率は、あきらかに向上していますので、不育症と診断されたなら、適切に病院の治療を受けることに間違いはありません。
その他、NK活性という免疫の力が亢進している症例も認められます。
当店では、流産を繰り返す方には、病院の治療もしてもらいながら、漢方なども併せて飲んでいただくことも多いです。
無事出産までいかれる方も多いので、「安産のお守り」として、皆様に説明させていただいております。
流産の原因【夫婦の染色体異常】

これは病院でも治療法がないです。
夫婦の遺伝子が組み合わさるときの遺伝的な異常です。
ここは対策がありません。
人間の遺伝子の染色体は、2本で作られています。
1本の片方の遺伝子に、染色体異常があっても、人間はもう片方でエラーを補っています。
ですので、染色体異常を持っていても、健全な人間で生まれてこれ、普通に生活できます。
受精卵になるときに、精子の遺伝子、卵子の遺伝子で、染色体が再形成される時に、親が染色体異常の隠れ要因があると、受精卵にエラーがでる場合があり、これが流産の原因になります。
これは対策できなく、こうした場合は、
・1/4の確率で流産する
・1/2の確率で流産する
といった確率論になります。
妊娠を積み重ねて、出産できる受精卵に出会えるのを待つしかありません。
近年では、受精卵の染色体の検査もできるようになりましたが、結局は正常な受精卵ができるかは、確率の問題になります。
受精卵の染色体異常の検査は、出産しない受精卵の移植を減らす目的には有効かもしれません。
流産の原因【甲状腺異常】

甲状腺ホルモンに異常があると、流産を起こしやすくなります。
病院で甲状腺ホルモンの異常を診断された方は、しっかり薬を服用しておいてください。
薬の服用で、甲状腺ホルモンは正常になります。
甲状腺の治療に使われる薬
・チラーヂンS
・メルカゾール
流産の原因【子宮奇形】

子宮の形に異常がある場合、胎児が流れやすい報告があります。
多くの場合は手当はせず、妊娠継続を祈るだけとなります。
子宮の真ん中で区切られているような子宮(中隔子宮)の場合には、手術をすると妊娠継続率があがるデータもでているようです。
流産の原因【リスク因子不明】

流産の原因は、実はわからない事が多いのです。
ただし、この多くが胎児染色体異常と思われます。
流産対策 まとめ
流産の原因はいろいろありました。
検査が異常があった場合は、対策できる治療法がある場合は、治療をしておきましょう。
また漢方薬では、流産を繰り返す習慣性流産に「柴苓湯」を使います。
安産の漢方などもあります。
流産を繰り返す方は、漢方薬の発送もしています。
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