ピックアップ障害(キャッチアップ障害)とは


ピックアップ障害(キャッチアップ障害)とは

こんにちは。
富山県で不妊相談をしている「くすりの上田」です。
今回は、ピックアップ障害のお話。

不妊の原因にもなる「ピックアップ障害」とは、卵巣から排卵した「卵子」が、卵管側に来ていない症状をいいます。

卵子と精子は、卵管の奥(卵管膨大部)で受精しているため、卵巣から卵管に卵子が来てくれないことには、精子との出会いの環境が作れないため、自然妊娠は難しいです。

ピックアップ障害(キャッチアップ障害)が疑われる場合は、妊娠への治療法(対策)としては「体外受精」や「顕微授精」が検討されます。


ピックアップ障害(キャッチアップ障害)の検査方法

【ピックアップ障害の検査】
実は「ピックアップ障害」があるかの判断は難しく、ピックアップ障害の専用検査はありません。

超音波検査で、卵巣内の「卵胞」のチェックはできますが、実際に排卵した卵子が「卵管側」に来ているのかは、見ることができません。ですので排卵しているから大丈夫とはなりません。

超音波検査などで、卵管や卵巣の位置や形状をみて、不妊歴もみながら検討されたりします。

ピックアップ障害が疑われる場合とは?


ピックアップ障害が疑われる場合

検査ではわかりにくい「ピックアップ障害」ですが、どのように検討するか紹介します。

卵管や卵巣の「癒着」が大きな原因となりますので、「卵管の癒着」「卵管や卵巣の位置のねじれ、ゆがみ」などを参考にします。

1)画像診断で、卵巣や卵管の位置に違和感がある
2)検査では特に問題ない原因不明の不妊期間が長い

こうした事を参考に、病院ではステップアップを勧められます。

癒着の原因としては、子宮内膜症、クラミジア感染などが考えられます。

癒着も本当にあるのかは、お腹の中を見てみないと判断できないため、腹腔鏡(お腹に小さな穴を空けて検査)をするか、検査せずに体外受精を検討するかの判断になるかもしれません。

ただ腹腔鏡をすることにより、癒着がある場合は、その場で手術により癒着を剥がすことも可能なため、ピックアップ障害が改善され、自然妊娠の可能性が戻る事も期待できます。


ピックアップ障害 自覚症状や生理は?

卵巣で卵胞は育っているので、生理周期に関係する「ホルモン」は正常に分泌されています。

こうした「ホルモン」の影響で、生理周期、生理が起こりますので、ピックアップ障害があっても、自覚症状はなく、生理周期も乱れませんし、生理も普通にきます。

ピックアップ障害 人工授精での期待


ピックアップ障害 人工授精での期待

人工授精は「精子」を子宮内に送ってあげる治療になります。
精子が弱い方や、頸管粘液(オリモノ)が少ない方には、役にたつ治療法です。

問題は、卵子との出会いの場が作れるか?
これが一番、大事が部分です。

仮にピックアップ障害が、左右の片方にあった場合でも、もう片方が問題なければ、人工授精でも妊娠の期待はあります。

極端な話、片方の「卵巣、卵管側」の卵子のキャッチができているなら、人工授精でも、タイミングの自然妊娠でもチャンスはあるのです。

しかし、両方に「ピックアップ障害」があった場合は、そもそも卵子との出会いが起こらないため、受精の可能性もないため、妊娠は難しいかもしれません。

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妊娠は難しい

ただ、ピックアップ障害があるのか、ないのかの診断が、ホルモン検査などの血液検査ではわからず、画像を見ただけでも判断しにくいため、診断しにくいようです。

また片方にピックアップ障害や、卵管の詰まりなどがあった場合は、通常は「排卵」は左右の片方だけ排卵が起こりますので、2ヶ月に1回くらいはチャンスがないため、年間の妊娠率は半分くらいの期待値となります。

妊娠まで時間がかかる場合もありますので、やはり長年の不妊の場合には、「体外受精」も視野には入れたいです。


ピックアップ障害の治療法



ピックアップ障害が疑われる場合は
1)癒着を剥がす手術
2)体外受精(顕微授精)

を検討しましょう。

体外受精は、卵巣から排卵する前の「卵子」を採り、体の外で「精子」と「卵子」を受精させて、子宮に戻してあげます。
ですので体外受精であれば、キャッチアップ障害があっても受精、着床への過程に問題は発生しないのです。


ピックアップ障害の「割合」や「確率」

原因不明の不妊の中に、「ピックアップ障害」がある程度の割合であると言われていますが、どれだけの人に存在するのかは、実は統計は難しいようです。

数年の不妊の方が、体外受精で妊娠できたとしても、ピックアップ障害があったかは判断できません。

ですので「原因不明の不妊」で、年数が経過している場合は、「ピックアップ障害」を疑って、念のために体外受精を検討されると安心となります。

自分一人では、判断が難しい

くすりの上田では、個別に合わせた不妊対策のアドバイスをしています。

病院では、なかなか聞きにくい事など、なんでもご質問、ご相談くださいませ。

初回のご相談は、その方の状況や、体調を把握するため、病院の検査データなども参考にしながら1時間半程度かけてお話しています。事前にご予約の上、ご来店くださいませ。

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