冷え症は遺伝でなく、食生活が関係する


冷え症は遺伝でなく、食生活が関係する

冷え症は「遺伝」ではなく、生活習慣が関係しています。

冷えは「万病の元」とも言われるように、体調不良の原因が「冷え」からきている場合もあります。
冷え症の改善は、健康への第一歩ともいえるでしょう。


冷え症とは

体温が35度代と低い「低体温」は、冷え体質といえるでしょう。
また体温は36度台で低くなくても、手先が冷たい、寒がりなども「冷え症」といえます。


ですので、体温が何度なら「冷え症」と考えるのではなく、「体温」や「身体の一部」が冷える状態をまとめて、冷え症として、当店では考えています。

冷え症の原因
1)食事
2)運動不足
3)筋力不足
4)血液不足
5)ストレス


こうしたことが考えられます。

「食事」が冷え症とも、大きく関係していますので、今回は「冷えやすい食事」について、アドバイスしていきます。

体を冷やしやすい食事

「冷え症」食事対策 その1【珈琲


「冷え症」食事対策 その1【珈琲】

実は珈琲は、体を冷やす飲み物なのです。
ホットコーヒーでも体は冷えます。

コーヒーが好きな方は1日2~3杯を飲んでいる方もいますが、飲みすぎです。
冷え症の方は、1日1杯でも多いです。

「私、冷え症なんです~」と言いながら、コーヒーを飲んでいる方。
そりゃ、冷えますって。

朝起きたら、まずコーヒー・・・。
朝のスタートから、体を冷やす事をしています。

冷え症の人は、コーヒーではなく
・三年番茶
・たんぽぽ珈琲
などが、お勧めです。


「冷え症」食事対策 その2【果物


冷え症」食事対策 その2【果物】

南国の果物は止めましょう。
南国の果物は、体を冷やす作用があります。


バナナ、パイナップルなどを日常的に食べている方で、冷え症なら止めましょう。
リンゴ、ミカンなどは果物の中では、比較的OKです。

果物って、夏でも触るとヒンヤリしているでしょ。
陰性の食べ物だからです。


食べ物は不思議で暑い地方や、暑い国でできる食べ物は自然と、人間の体を冷やしてくれるようになっています。

暑い所で、生活している方にとっては、そこで収穫される食べ物が、適した食べ物でも、他の地方、他の国の人が、同じように体にいいかは、別なのです。

食べ物の陰陽を考えるとき、産地を参考にすると、わかりやすいですよ。


「冷え症」食事対策 その3【生野菜


「冷え症」食事対策 その3【生野菜】

健康のために、野菜は不可欠です。
お通じ対策にも、食物繊維は大事なので積極的に摂りたいのですが、冷え症の方は、生サラダにご注意です。

生サラダというと、葉野菜、キュウリ、トマトが定番ですよね。
これは、体を冷やす性質の野菜です。

葉野菜は、陰性(冷やす)の野菜ですし、夏野菜も、陰性(冷やす)の野菜です。

食べ物の性質として、暑い所で収穫できるものは体を冷やす性質があります。
ですので、夏野菜も体を「冷やす」性質があります。

本来なら、地元で作られた旬な食材を食べていれば、体のバランスは乱れにくいのですが、今は便利な時代。

冬でも、夏野菜が食べれたり、日本にいても、南国の果物が食べれます。
冷え症の方は、気をつけましょう。

あと、葉野菜は一般的に陰性の食品で、土の中の根菜類は、陽性(温める)の食品になります。
できれば、ゴボウ、ニンジンなどを炒めた料理などがお勧めです。

野菜は根菜類を中心に積極的に摂るといいですよ。


「冷え症」食事対策 その4【飲み物


「冷え症」食事対策 その4【飲み物】

まず「冷たい飲み物」は控えましょう。

冷たい飲み物を飲んでも、オシッコは温かいですよね。
体内の熱を使っている証拠です。
結果的に体は冷えます。

あとお酒が好きな方は「ビール」も気をつけましょう。
ビールは美味しいですよね。私も大好きです。

でもビールは、体を冷やす飲み物です。
ビールの原料は麦です。麦は、体を冷やします。

ですので、麦茶も冷やします。
だから、夏は麦茶を飲む風習があるのですね。

ビールは、冷やす性質の飲み物でさらに、キンキンに冷やして飲みますよね。
胃腸も冷えてしまいます。

アルコールで、冷えにくいのが日本酒、ワイン、焼酎です。熱燗や、常温のワイン、焼酎のお湯割りといった、飲み方がお勧めです。


「冷え症」食事対策 その5【砂糖


「冷え症」食事対策 その5【砂糖】

冷え症の方は
・チョコレートが大好き
・ケーキ、ドーナッツが好き
・どら焼き、タイ焼きが好物
といった、甘い物が好きという傾向があります。

ちょっと、待った~
その生活、見直しましょう。

疲れた時に、つい甘いものが食べたくなりますよね。
でも、精製砂糖(白砂糖)は体を冷やします。

チョコレート、ケーキには、たくさん砂糖が含まれます。
一度でも、ケーキ作りをした人はどれくらい砂糖を使っているかわかると思います。

コーヒー、紅茶に入れる角砂糖1個なんて、ケーキなどスーツに比べたら、かわいい量です。
それほど、ケーキなどのスイーツには砂糖がたくさん入っているのです。
控えてみましょう。


「冷え症」食事対策 その6【生姜


「冷え症」食事対策 その6【生姜】

「冷え症」対策で、有名な食材といえば?と聞かれると、「生姜」というイメージもあると思います。
ですが、この生姜。世間のイメージと違う部分がありますので、ご説明していきます。

冷え症の人で、何にでも生姜を入れて、食べている人もいます。
薬味としては、美味しいですが冷え症対策としては、少し間違っています。

漢方では、ショウガは温める生薬としてよく使います。
その知識が、広まりショウガは温める食材という事になってしまています。

しかし、漢方で「冷え対策」で使用するショウガは、乾姜(カンキョウ)を使います。
生姜を蒸してから、乾燥させたものです。

生の生姜と、蒸して乾燥させた乾姜では性質が少し違います

生の生姜には、「ジンゲオール」という成分が含まれるのですが、これが少し体を冷やす性質があります。

ですが乾姜(カンキョウ)にすると、この「ジンゲオール」が「ショウガオール」という成分に変化し、体を温める性質と変わります。

ですので、冷え症の人が食事で、生の生姜をすりおろして一生懸命食べていても、たぶん「冷え症」は改善していきません。気をつけてくださいませ。


「冷え症」食事対策 その7【朝食編


「冷え症」食事対策 その7【朝食編】

冷え症の方は、ただでさえ冷えているので朝は、体を温める食事から口にしたいものです。
ですが「冷え症」の方ほど冷える食事を、朝に口にしているのです。

冷え症の方で、多い朝食が
・パン
・コーヒー
・生野菜
・果物
・ヨーグルト
こんな感じです。

パン(精製小麦の白いパン)、ヨーグルトも、実は冷えやすい食品なんですね。

冷える食事をして体が冷えている。当たり前の状況です。

冷え症の方にお勧めなのが
・ご飯
・みそ汁
・つけもの

これぞ、和食という定番ですね。

お味噌は、体を温めますし、解毒作用もあります。
漬物には、植物性の乳酸菌は豊富で、腸内環境の改善にもお役にたちます


人間は、その土地の食べ物を食べるのが一番。和食中心がお勧めです。

パン類、麺類も美味しいですが、たまにのご馳走としていただいて、基本は、米、みそ汁、つけものの和食で、1日3食目指しましょう。


冷え症の対策は「漢方薬」が効果的

西洋医学の考えでは「冷え症」という概念がありません。
これは「東洋医学(漢方)」の分野になります。

実際に「冷え症」を良くする漢方薬は、タイプに合わせていろいろありますので、お気軽にご相談くださいませ。


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