受精卵の妊娠率と「妊娠」が継続する割合【受精がゴールではない】
受精卵の妊娠率

薬剤師の上田康晴です。
妊娠を願っている方への、応援情報を紹介しています。
今回は受精後の妊娠継続のお話。
受精がゴールではなく、出産が目標です。
コチラをわかりやすく解説していきますね。
記事担当:薬剤師
・くすりの上田 代表取締役
・不妊相談20年の薬屋
・病院にも勤務歴あり
妊娠率と、「妊娠」が継続する割合
受精から妊娠までの流れについて、わかりやすいデータがあったので紹介します。
データ対象:結婚した夫婦100組
月経周期を規則正しく繰り返している女性が、避妊しないで1ヶ月間
夫婦生活を続けた時の、妊娠する割合をその後の経過。
( エドモンズ博士(英)、Rグレイ博士(英)らの研究 )
受精84人
↓
着床67人
↓
月経の遅れ38人
↓
臨床検査で妊娠判定30人
↓
出産27人
8割以上が受精したのに、
出産するのはたった27%でした。
妊娠、出産が、いくつもの問題を乗り越えながら進んでいます。
続かない原因は、「受精卵」の染色体異常がほとんどです。
染色体異常の受精卵は、育たない運命になっているようです。
タイミング療法の妊娠率は20%
タイミング療法での自然妊娠率は、若い方でも20%くらいと言われます。
なぜ、排卵日に性行為をチャレンジしたのに妊娠しなかったのでしょうか?
原因1)
受精しなかった
原因2)
受精したけど、着床しなかった
原因3)
着床したけど、判定までいかなかった
原因4)
妊娠判定でたけど、胎嚢確認、心拍確認できなかった
原因5)
心拍確認できたが、流産となった
これら全部の、一番の原因が「受精卵の染色体異常」であることがほとんどです。
一生懸命にチャレンジしていても、たまに染色体異常の受精卵ができてしまいます。
若い方でも50%くらいが染色体異常、
40歳代にもなると90%以上が染色体異常と報告されます。
先ほどもお伝えしましたが、染色体異常のほとんどは出産までいかずに、成長が初期段階で止まってしまいます。
妊娠するためには
1)元気な受精卵
2)染色体異常のない受精卵
これが基本です。
例えばタイミングを半年頑張っていて、毎月生理が来てたとしても、もしかすると受精までいっていた可能性もあります。
受精した受精卵は、染色体異常がなければ元気であれば成長しながら、着床して妊娠して出産までいきます。
もし染色体異常の受精卵だった場合は、受精したけど生理がきたとなる事もあります。
妊娠率20%の壁
タイミングの妊娠率は20%。
排卵日にタイミングをとって、生理がきたとしても、タイミングの日がズレていたと考える必要はなく、運悪く80%のハズレの確率を引いたと思えたら、ストレスが少ないです。
前向きに頑張れると、いい結果も早くでやすい傾向があります。
ストレスを溜めにくい考え方も、検討してみるといいかもしれませんね。
あなた様の妊娠を願っています!
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