「妊娠」と「ラクトバチルス乳酸菌」


子宮内の「ラクトバチルス乳酸菌」

子宮内の「ラクトバチルス属」の
乳酸菌のバランスが、
妊娠に大きく関与していると
注目を集めています。


子宮内の乳酸菌の検査は、
通常の「不妊の基礎検査」では
調べない検査です。


原因不明の不妊でお悩みの方は、
今回の記事もご参考くださいませ。


記事担当:薬剤師(上田康晴)
・くすりの上田 代表取締役
・不妊相談の薬屋
・不妊カウンセリング実績2000組以上
・薬局勤務前に病院薬剤師歴2年


妊娠できない意外な原因【子宮内細菌叢の環境】


ラクトバチルス乳酸菌

通常、不妊の原因は
・精子の質
・卵子の質
・排卵の有無
・年齢
・卵管の通り
・受精障害
・不育症
・子宮内ポリープ


こうした事が考えられています。


ですが、いろいろな検査をしても
「まったく問題のない」方が、
なぜか妊娠(出産)できない例が稀にあります。


今までは原因不明ですので、
そのまま治療を繰り返すのみでした。


ですが最近の報告によると、
子宮の「ラクトバチルス属」の
乳酸菌のバランスの差で、

妊娠率、流産率に差がある事が、
わかってきました。


全国の不妊の病院や
クリニックの先生も
注目され始めています。


子宮内細菌叢(子宮内フローラ)とは

腸にも乳酸菌がいるように、
子宮にも乳酸菌などの
菌が生息しています。

この子宮に生息している菌群の総称が
・子宮内細菌叢
・子宮内フローラと
呼ばれます。


子宮内フローラの中でも、
ラクトバチルス属の乳酸菌は
子宮内の「善玉菌」と言われます。


ラクトバチルス属の乳酸菌の
バランス比率が

90%以上だと
妊娠率が高いデータがあり


90%未満の場合は
・着床率
・妊娠継続率
・出産率
が劇的に低下してる
(半分以下にも!)


こうしたデータがあります。


子宮内の細菌バランスを
調べる検査が「EMMA検査
子宮内フローラの検査です。

EMMA検査はどんな検査?



EMMA検査(エマ検査)は、
子宮内膜マイクロバイオーム検査
とも呼ばれます。

子宮内液を採取して、
すべての菌のDNAまで調べ、
菌の種類や、比率を調べることが
できるようになりました。


これだけの検査も可能ですが
・ERA検査(エラ検査)
・ALICE検査(アリス検査)
と合わせて、

3つ同時に調べる場合も
多いようです。


・ERA検査
体外受精の移植の際の、
着床しやすい時期を調べる検査


・ALICE検査
子宮内膜の炎症を
調べる検査。
子宮の慢性炎症が着床不全の
原因にもなっている。



EMMA検査、ERA検査、ALICE検査の
3つを調べる事を、
EndomeTRIO検査(エンドメトリオ検査)
とも言われたりします。

【トリオ検査の費用】
現在は保険適応になりました。


子宮内の乳酸菌比率の「妊娠率」の差

【EMMA検査でのデータ】
ラクトバチルス属の
菌の比率が90%以上  

■着床率    60.1%
■妊娠率    70.6%
■妊娠継続率    58.8%
■生児獲得率    58.8%  


ラクトバチルス属の
菌の比率が90%以下

■着床率   23.1%
■妊娠率   33.3%
■妊娠継続率    13.3%
■生児獲得率    6.7%


すっごい差が出ています。

参照元、関連文献
子宮内膜の微生物叢が着床の成功または失敗に影響を与えるという証拠 参照1
子宮内膜の微生物叢が着床の成功または失敗に影響を与えるという証拠 参照2

ラクトバチルス属の乳酸菌が低い場合の対策は

一般的には
1)ラクトフェリン膣剤
2)ラクトバチルスやラクトフェリンの内服

こうした治療が検討され、
対策されている場合があります。


また腸内環境が悪いと、
子宮環境も悪くなる関連性も
懸念されています。

バランスの良い食事を心がけましょう。

便秘がちな方は、
食物繊維や乳酸菌を積極的に
摂取するのもオススメです。

まとめ(長年の不妊、反復着床不全、流産を繰り返す人へ)


反復着床不全まとめ

子宮内細菌を調べる検査は、
検査の順番でいうと
ファーストチョイスではありません。

不妊歴が1年以上になる方は、
まずは不妊の病院やクリニックへ、
診察することが大事です。


検査の順番としては
1)ホルモン検査
2)排卵のチェック
3)卵管の通りの検査
4)精子の検査
5)フーナーテスト

などが基礎検査です。


流産を繰り返す方は「不育症」
の検査もしておくと安心です。

基礎検査で問題がないのに、
なかなか妊娠しない方は
1)タイミング療法
2)人工授精
3)体外受精

とステップアップも
検討していくと良いでしょう。


体外受精を感度もしているのに
妊娠しない時や

年齢が若い方なのに
何年も妊娠できない時に


今回の子宮内の検査
必要になってくるのかも
しれないです。

自分一人では
・不妊の原因
・不妊の強さ
・不妊の対策

は、わからないものです。


また、本当に検査的には異常がなく、
本来なら不妊の体ではないのに、

不摂生や、体の弱りによって
妊娠できない場合もあります。


そうした時に
漢方薬や、栄養の対策などは
「心強いサポート」になります。


実際に、長年の不妊や、
原因不明の不妊であっても

「丈夫な体作り」をすることで、
2~3か月で妊娠される方も
たくさんいらっしゃいます。

・当店に届いたお喜びのお声

・最近の妊娠報告


病院やクリニックでは、ゆっくり
相談しにくい場合もあります。

お気軽に「くすりの上田」まで
ご相談くださいませ。

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