体外受精の卵巣刺激方法(採卵方法)、ショート法についてご説明いたします。
ショート法の詳しい説明に入る前に、まずはよくご理解いただくために、前記事のロング法を読まれていない方は、先にロング法をお読みください。
ロング法 ⇒ https://www.kusuri-ueda.jp/blog/cat0/entry-614.html


それでは、ショート法のご紹介です。
ロング法は、予定月経開始日の1週間前から、ホルモンを抑えるGnRHアゴニスト(点鼻薬)を使用しますが、ショート法では、月経開始と同時に使い始めます。

このGnRHアゴニスト(点鼻薬)の使う期間が短いので、ショート法と呼ばれています。
この薬を使う期間のわずかな差で、体の中のホルモンの反応が実は真逆にもなっています。

ロング法は、完全にFSHのホルモンを抑える治療法に対しショート法だと、実はFSHの自力分泌も期待できるのです。

月経以降はロング法と同じで、月経周期の3~4日目より、卵胞を育てるFSH/hMGを注射して、最後にhCGで排卵を促して、卵子を採卵します。

ショート法の合うタイプは、一般的には卵巣の予備能が低い方FSHが高い方、AMHが低い方
ロング法で試したけれどロング法では卵胞の発育が不良だった方齢が高めの方に選ばれます。

卵巣予備能が低い方に、ロング法で卵巣刺激していくと、抑制が効きすぎて卵子の発育が制限されて、卵が取れない傾向にあります。

ですので、40歳以降の方にはロング法ではなくショート法や、アンタゴニスト法、自然周期法(クロミッドを使った採卵方法)などが選ばれます。

卵巣予備能を予測するには、
FSHの数値、AMHの数値、LHの数値、
前胞状卵胞数を参考にします。
特に、AMHFSHが大きな目安ともなっています。

ショート法では、ロング法よりも採卵できる卵子の数は少なくなる傾向があります。
また自然周期よりも、採卵数が多くなる傾向にあります。(個人差はあります)


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記事担当
薬剤師:上田康晴

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