体外受精で卵子を取るために卵巣刺激を行うわけですが、ロング法は一番標準的なやり方になります。

体外受精の卵巣刺激の簡単な原理は、排卵に関係するホルモンの働きを薬の作用で止めてしまって完全に病院の管理下において、そのあと病院で排卵に関係するホルモン剤を投与しながら卵胞の育ち具合をみながら、卵子をとるという仕組みになっています。

ロング法の採卵の方法ですが、予定月経開始日1週間前くらいの黄体期中期(高温相の中期)頃より、卵胞を育てるFSHや排卵を促すLHなどを抑えるために、GnRHアゴニストという薬を使い始めます。これは排卵直前まで使用します。

よく使うのは点鼻スプレーを使う方法で、
スプレキュアや、ナサニールなどが処方されます。
スプレキュアは1日3回点鼻するスプレーで、ナサニールは1日2回点鼻するスプレーになっています。
注射でやる方法もあります。

こうして、卵胞を育てるリズムを中断しておいて、月経周期の3~5日頃より、卵胞を育てるFSH/hMG剤の注射を開始します。排卵の直前まで注射をする必要があるため、病院10日ほど続けて通院する必要があります
通院が難しい方は、最近は自己注射が可能となり、自分で注射する方法もあります。

最後に、排卵を促すhCGという注射をして、採卵になります。

体外受精の卵巣刺激方法は、ロング法以外にもショート法アンタゴニスト法などがあります。
また自然周期法、クロミフェンを使った採卵方法などもあります。
どの卵巣刺激を行うかは、患者さんの年齢、既往歴、ホルモン数値、卵巣の予備能などを元にドクターが評価され、選択されます。


一般的には、若くて卵巣が元気な方は、ロング法
卵巣機能が低下してきた方は、ショート法アンタゴニスト法
体に負担をかけない治療を希望なら、自然周期の採卵となります。
ショート法についてはコチラ ⇒ https://www.kusuri-ueda.jp/blog/cat0/entry-637.html


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薬剤師:上田康晴

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