不妊治療で病院に行くと
1)まずはホルモン検査をして
2)超音波検査をして
最後くらいに、卵管が通っているかの検査をします。
これが、卵管造影検査です。

卵巣は左右に2つあり卵管も左右に2つあります。
子宮に入った精子は、卵管を通って卵子の待つ、卵管の奥のあたりの卵管膨大部へ進みます。
また、卵子は卵巣から排卵され卵管采でキャッチされ、卵管膨大部で精子を待ちます。

受精した精子と卵子は、受精卵となり卵管を子宮側に向かって、成長しながら進んでいきます。
そうして、子宮内の子宮内膜までたどり着き、着床することができると妊娠するのですが、この通り道である「卵管」が詰まっている場合があります。

もし、両方左右の卵管が詰まっていたとしたら精子卵子の、出会いの場がなくってしまい、何年タイミングを頑張ろうと、何回人工授精をしても妊娠することはありません。
ですので、妊娠できない場合は卵管の通りも、チェックする必要があります。これが卵管の検査になります。

卵管の検査には造影剤を使ってレントゲン(X線)をつかって調べる卵管造影検査と、水(生理食塩水)や、空気(二酸化炭素)を通す卵管通水検査卵管通気検査とがあります。
造影剤を使う、レントゲンでの卵管造影検査では子宮腔にカテーテルという細い管をいれて造影剤を注入して、その造影剤が子宮から卵管を通り、腹腔内に流れ出す様子をX線で観察します。
造影剤を使う、子宮造影検査では卵管の通りを調べる以外にも子宮の形や、子宮腔内の癒着卵管の先の癒着も同時に調べることができ便利です。

卵管通水検査卵管通気検査は造影剤の代わりに、空気を入れて調べる方法です。
手軽で、造影剤にアレルギーのある人でも安心な反面、造影検査に比べると、精度が落ちます。
検査自体は、10分くらいで終わる検査です。
卵管が詰まり気味の方は検査が痛い傾向があるようです。
ですが、卵管検査をすることで通りの悪かった方が、短期間的に通りがよくなるので、妊娠率の向上が期待できます。

何年も、妊娠できない方は是非、卵管の検査はしておきましょう。

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薬剤師:上田康晴




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