不妊治療の基礎検査 フューナーテスト(フーナーテスト)
不妊治療の基礎検査に、「フューナーテスト」と
呼ばれる検査があります。
フーナーテストと言われることもあります。
これは、精子が膣で射精されて
子宮頚部を通過し、子宮の方へ
ちゃんと移動しているかを、
調べる検査になります。
検査方法は、
排卵頃のオリモノが増えている時に
性行為(タイミング)を頑張って
数時間~翌日に、病院に行ってもらい
子宮の出口から頸管粘液(オリモノ)を採取し
その中で、元気に泳いでいる精子をチェックします。
精子は全部、子宮の奥へ進むのではなく
中に入っていくのは、ほんの一部です。
残りの精子の状態をみて
元気に泳いでいれば、中に向かって
泳いで行ったと考えられます。
逆に、粘液中の精子が
全然動いていなければ
中に精子が侵入していったのかも
怪しくなります。
フューナーテストが悪くなる原因は
■ご主人に原因がある場合
・精子の状態が悪いことが考えられます。
■奥様に原因がある場合
・頸管粘液の質が悪いことが考えられます。
(体質・ホルモンの乱れが原因)
・抗精子抗体がある場合もあります。
(精子を攻撃して、精子が弱っている場合があります。体質です。)
こうした場合は、精子が子宮の奥まで
行くことが難しいため、タイミングでの自然妊娠は
難しくなります。
人工授精や、体外受精を検討してみましょう。
ただ、一つ注意点があります。
この検査「フューナーテスト」は、誤差が結構ある検査で
夫婦の体に、問題のない場合でも、
「運動精子ゼロ・・・」と言われることが多いのです。
オリモノの量が少ない時や、時期によって
結果が、悪く出ることがあるのです。
ですので、1~2回悪い結果でも
3回目にOKとなれば
問題ありません。
オリモノの量が少ない方は、体調を整えることで
オリモノが増えたり、質が良くなります。
そうなると、自然妊娠も可能性が出てきます。
また、精子も体調によって変化するので
精子側の影響でフューナーテストが悪かった方は
精子対策をすることで、自然妊娠の可能性も出てきます。
負担の少ない検査ですので
病院の検査が不安な方でも大丈夫ですよ。
また、精液検査を拒まれるご主人の場合は
このフューナーテストをしてみてOKなら、
精液の状況も、たぶんOKと
予想することもできます。
ご主人が治療に協力的でない場合は
このフューナーテスト(フーナーテスト)で
チェックしてみましょう。
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薬剤師:上田康晴
富山県高岡市大手町11-30 (高岡大仏の真横)
不妊相談の専門店 くすりの上田
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