世界の国別の、体外受精の実施数【日本は世界一】


体外受精の実施数

日本は圧倒的に、体外受精の実施数は多いです。
世界一の実施数。

これは、日本の技術レベルが高いだけでなく、国や都道府県による日本の「不妊治療の助成制度」の恩恵が手厚い事も関係していると思います。

「妊娠率が低い」という、ネット情報の大きな誤解

ネット情報は怖いなと思います。
コチラのデータの関連で、妊娠率の国別の比較があります。
日本は一番下に記載されています。


妊娠率

このデータを元に、こんな意見がネット上で溢れています。
・日本は体外受精の妊娠率は「最低レベル」と・・・。

日本の体外受精の妊娠率は「最低レベル」というのは、大きな間違いです

このデータには、見方にはちょっとした「コツ」がありますので、わかりやすく解説しますね!


日本での体外受精での「妊娠率」は高い

この妊娠率のデータは「新鮮胚移植の妊娠率」のデータです。
新鮮胚移植とは、凍結せずに採卵周期に移植する事を言います。

ですが、このデータを集計した頃の日本では、すでに採卵した受精卵を一度凍結して移植する「凍結胚移植」の移植が圧倒的に多いのです。

卵子がたくさん採卵できれば、移植に使わない受精卵は凍結保存します。

例えば、移植できる受精卵(初期胚、胚盤胞)が5個できれば
新鮮胚移植が1回
凍結胚移植が4回
の計算になります。

また病院によっては、採卵後の受精卵を全て「全凍結」にする施設もあります。


これにより、全体の「新鮮胚移植」での妊娠より、「凍結胚移植」の妊娠が多くなります。

なので、コチラのデータ。


日本の妊娠率

採卵当たりの「新鮮胚移植」での妊娠数は低くて当たり前なのです。

採卵当たりの「妊娠率だけ」を考えると、決して日本の妊娠率は低いわけではありません。

(補足)
凍結胚移植が良くて、新鮮胚移植がダメという話ではありません。
たくさん卵子を採卵できた方は、残りは凍結するので、凍結胚の移植が多くなる計算です。


ネット情報は選ぶことが大切


ネット情報は選ぶことが大切

今回の「このデータ」をもとにしたネット情報もたくさんありますが、こう書いてある記事が多いです。
・日本の体外受精の実施数は世界一
・でも妊娠率は最低レベル

いかに間違った情報が、ネット上で溢れているか。
本当に怖い事だと思います。

中には正しい情報を知れないために、
1)治療を断念したり
2)妊活を断念されて
本来であれば授かるはずの「赤ちゃん」のご縁が、なくなってしまう事もあるかもしれません。

これからは情報を選ぶ時代です。

ネットの情報を全部、信用するのではなく、だれが発信している情報なのか?
これが大事です。

当店「くすりの上田」では、皆様に「わかりやすい情報」をお伝えしています。

またお店で、子宝相談もしております。
どこに相談に行っていいか、わからない方は、お気軽に「くすりの上田」までご相談にお越しくださいませ。

県外からも、たくさんの方にご来店いただいております。

新規相談は1時間半程度かけて、ゆっくり状況を把握していきますので、事前にご予約の上、ご来店いただくと助かります。

相談はネット予約も便利です。「日にち」、「時間」を選んで、予約が簡単にできます。



記事担当:薬剤師(上田康晴)

不妊相談ができる薬屋さん
くすりの上田
富山県高岡市大手町11-30
(高岡大仏の敷地真横)



くすりの上田通販ページへ