無排卵の対策は?【 クロミッドでも クロミッド場合】
(記事更新日:2020/08/21)

こんにちは。
不妊相談を始めて20年。
薬剤師の上田康晴です。
今回は、無排卵のお話です。
無月経(排卵しない)
無月経の方は、排卵もしていない場合が多いです。
中にはピルをずっと処方されていて、それで生理がきている方もいると思いますが、この場合は生理はきてますが、排卵はしていないので、ご注意ください。
無月経の方のピルは、子宮機能の温存のために生理を起こさせているだけ。
妊娠対策ではありませんので、知らずにずっと続けている方はご注意くださいませ。
クロミッドでも排卵しない場合

無排卵の治療法。
妊娠を希望とした場合、処方薬は排卵誘発剤であるクロミッド(クロミフェン)が、第一選択薬にもなると思います。
通常はクロミッドで「排卵」が起こることが多いです。
普通はクロミッド1錠(50㎎)から処方されます。
生理3日目~5日目くらいから5日間、服用します。
それも排卵しない場合は、クロミッド錠を2錠(100㎎)を、月経5日目から5日間服用する事が多く、それでも効果がない場合は、3錠(150㎎)まで増量されます。
3錠までで、うまく排卵が起これば嬉しいのですが、それでも排卵できない方もいらっしゃいます。
そうした場合に、クロミッドの2段階投与といって、同じ周期に2回クロミッド(クロミフェン)が処方されて、合計10日飲む方法があります。
クロミッド2段階投与

クロミッドの通常服用で排卵しない「頑固な無月経」の場合。
■クロミッド2段階投与
まず最初は今まで通り
クロミッド3錠を
5日服用した後、
月経15日目くらいから、
また同量を5日間
服用する方法です。
これは単に同じ作用を2回繰り返すだけなのですが、体の変化は実は異なっており、これで排卵できる方もいらっしゃいます。
■クロミッド2段階投与の仕組み
頑固な無排卵の方(第2度月経)は、下垂体の分泌顆粒が枯渇しているため、クロミッドによる作用で、排卵のために大事なLHやFSHなどの分泌顆粒が出てきません。
これが最初に5日間服用しても排卵が起こらない原因になるのですが、クロミッド2段階投与した際の体の変化は、
まず1回目のクロミッド(クロミフェン)の服用で、下垂体のLH、FSHの分泌顆粒が生成されて蓄積されます。(この時点では、排卵まで起こす力はない)
そして、2回目の服用で、前回作られた分泌顆粒が放出されて、排卵を助ける効果が期待できるのです。
まだ、試した事がない方は、一度試されてはいかがでしょうか?
治療法は先生が決めるため、排卵しない場合は諦めず病院やクリニックの先生としっかり話し合われると良いでしょう。
漢方などの対策も有効

漢方薬などで体調を整えると、排卵しやすくなる場合も多いです。
病院の「ホルモン剤」と併用できますので、まだ漢方薬などを試してない方は是非チャレンジしてみてください!
漢方薬や、不妊治療のご相談は、
お気軽に「くすりの上田」まで。
新規の方は、今後の対策を一緒に考えますので初回は1時間半くらい相談時間がかかる事が多いです。
ご予約の上、ご来店くださいませ。
一緒に頑張っていきましょう!
記事担当
薬剤師:上田康晴
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