妊娠中の薬の影響は?【奇形・流産・薬が飲めない時期は】
(記事更新日:2020/08/10)

妊娠中で薬の影響を考える場合、一番気をつけたいのが、妊娠の初期になります。
妊娠初期の分類
・無影響期
(妊娠3週まで)
・絶対過敏期
(妊娠4週~7週)
・相対・比較過敏期
(妊娠8週~15週)
の3つに分けて考えれらます。
このうち妊娠4週~7週(妊娠が判明した後くらい)くらいが、薬の影響が出やすい時期で注意が必要になります。
妊娠初期には、風邪みたいな症状を感じる方もいらっしゃいますので、生理が遅れている場合、風邪みたいな症状があったとしても、風邪薬を自分の判断で服用するのは止めておくと安心です。
1)無影響期(妊娠3週まで)

この時期は、「全か無の法則」と言われています。
妊娠できた胎児には、薬の影響はほとんど「ない」と言われます。
正確には、お薬の影響がまったく「ない」という意味ではなく、お薬の影響があるとすれば、妊娠までの過程の部分で、着床できない(流産してしまう)という部分に関与している可能性があるようです。
お薬が原因で、胎児側に何らかの異常があった場合は、自然に流される運命にあるということなのでしょう。
つまり妊娠の妨げになった可能性は一部あるのかもしれませんが、無事妊娠までいった場合は、胎児へのお薬の影響は心配しなくていいと考えられます。
2)絶対過敏期(妊娠4週~7週)

薬の影響を受けやすい時期。
この時期は、赤ちゃんの中枢神経、心臓、消化器などの重要な臓器や、四股などが作られる時期で、薬の影響を受けやすい時期にもなります。
可能な限り、化学薬品みたいなお薬(新薬・西洋薬)は控えおきたいです。
病院で治療中のお薬がある場合は、しっかりと先生と相談してください。
サプリメントも安心なものを選んでください。
中には服用を「続けるべき」薬もあるためです。
・甲状腺のお薬など
特に病気の治療をしているわけではない方は、風邪薬などは控えておきましょう。
【強い下剤は注意】
種類によっては、流産のリスクになるかもしれませんので、先生に確認してから服用しましょう。
3)相対過敏期、比較過敏期(妊娠8週~15週)

リスクが低下していく時期。
赤ちゃん(胎児)の重要な体の部分は、形成されており、赤ちゃんの催奇形成のリスクはどんどん低下していく頃です。
16週以降は、より安全になっていきます。
妊娠後の薬 まとめ
妊娠が判明した時に、数日前に服用していたお薬があった、アルコールを飲んでいた、など心配されていらっしゃいましたら、胎児には影響がないと考えられますのでご安心くださいませ。
妊娠判定後は、絶対過敏期になるので、妊娠してからは「お薬」、「サプリメント」は、安心できるものだけにしておきましょうね。
元気な赤ちゃん、産んで下さいね。
記事担当
薬剤師:上田康晴
富山県高岡市大手町11-30
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