射精不全 射精までできない原因は？【男性不妊】
男性側の問題で、性行為が最後までできない事（射精までできない）は、夫婦にとって大きな悩みでもあると思います。
不妊の原因にもなり、ご主人はご主人なりに悩んでおり、女性もご主人に原因の追及をしにくいものでもあります。
中には女性の方が
「自分に魅力がないのかしら」
と不安に思う事もあるかもしれませんが、多くは他の原因が関与していたりもします。
今回は、人には聞きにくい男性の勃起障害や射精障害についてお話させていただきます。
女性側が原因ではない事が多い
原因として考えられる要素
１）精神的な部分が関与
・プレッシャー
・過去の射精不全のトラウマ
・夫婦間の問題
このプレッシャーが以外と一番の要因かもしれません。
２）肉体的な部分が関係する場合
・糖尿病
・高血圧などの病気
・加齢（男性ホルモンの低下）
３）薬が関係する場合
・治療薬の副作用など
４）エッチなＤＶＤの過剰刺激の慣れ
５）今までに、オナニーで患部を強くこすり過ぎている
詳しく解説もしていきます。
１）精神的な要素
まずプレッシャー負けしている男性は多いと思います。
心では一生懸命に頑張らなくてはと思っているのですが、その焦りが肉体や頭にでてしまい、興奮よりも義務感が強くなっているんだと思います。
やさしいご主人なのでしょう。
また、過去のトラウマが関係しているケースもありますが、これは女性側から質問はできないデリケートな部分かもしれません。
また女性側も性行為を義務的に捉え、ご主人様に
「あんたが、頑張らんと」とか、
「ささっと終わらして」とか
愛のない言葉でご主人を誘導しても、男性も種馬や機械ではありませんので、性欲もでてきません。
やさしくムード作りも大事にしてあげてください。
また妊娠希望中で、どうしても性行為が難しい場合は、人工授精、体外受精でも妊娠は期待できますので、落胆せずに夫婦にとって最善の方法を検討してみてください。
２）肉体的な部分が関係している場合
男性の性器が大きくなるためには、血管を広げて、血液がたくさん流れていかないといけません。
しかし高血圧や糖尿病などの影響で血流が悪いと勃起障害の原因となる事もあります。
また年齢も肉体的に影響を及ぼします。
男性ホルモンの低下も性欲減退の原因なので、年齢的な要素の場合は、男子ホルモンの補充も効果があるかもしれません。
３）薬が関係する場合
病院で治療薬をもらっている場合は、先生に相談してみてください。
相談するのが恥ずかしい方は、最近ではネットでも薬の情報が見れたりしますので、薬名で検索してみてもいいでしょう。
４）エッチなＤＶＤの影響
過激な刺激に慣れ過ぎて、通常の性行為では興奮できないのが原因です。
見るのを止めて、自分でオナニーをする時でも、奥様をイメージしてすると回復に役立つそうです。
５）オナニーで強くこすり過ぎている
男性の方が、自分で処理する時に、必要以上に患部を強くこすり過ぎていると、皮膚が強くなってしまいます。
そうなると強い物理的刺激でないと、刺激が物足りなくなり、女性の膣の圧（刺激）では感じなくなってしまい、射精できないケースも多いようです。
この場合、夫婦ともに気まずい雰囲気になりがちですが、男性は本心を打ち明けることもできず、女性は自分の魅力がないのかと不安になりがちです。
専門家の指導で何とかなる場合もありますし、妊娠希望中の場合は、人工授精、体外受精で妊娠を考える手段もあります。
もちろん、これ以外の要素が原因の事もありますので、本来であれば男性不妊の専門の施設でカウンセリングを受けられるのが最善とは思うのですが、県によっては専門の施設がなかったり、恥ずかしくて相談にも行けない事も多いと思います。
その場合は深く追求しなくても、夫婦間で問題がなければそれでＯＫかもしれませんし、妊娠をご希望の場合は人工授精、体外受精を試して見られるといいと思います。
人工受精、体外受精の場合は、精子をご主人に自分で出してもらうため、性行為での射精が難しい場合でも採取することが可能となり、不妊治療で妊娠することも難しくありません。
ご主人が病院やクリニックへ直接行けない場合は、奥様が病院から容器をもらってきて、ご自宅で精子を容器に入れてもらい、２～３時間以内に奥様が病院やクリニックへもっていけば治療を行う事ができます。
意外と簡単に良くなる事も
プレッシャー、ストレスで緊張して射精障害になっている場合も多いため、緊張やプレッシャーがなくなると問題なく射精までいけることもあります。
一度、失敗すると
「今回は頑張らねば」とか
「今回もダメだったらどうしよう」とか
頭で考えると、射精する前に萎えてしまうこともあります。
でも１回うまくいくと、次回から問題なくなる場合もあります。
また１人目の時は緊張などで射精が難しく不妊治療で妊娠されていても、二人目の時はストレスなく普通に性行為ができるご主人もいます。
排卵日だから頑張る！
というより、自然な流れでチャレンジできるといいですね。
記事担当
薬剤師：上田康晴
不妊相談の専門店
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