体外受精の採卵で、自然周期という方法は、ホルモン剤で卵巣を刺激することなく、自然の周期で採卵に挑む方法の事をいいます。体に負担をかけない事で、自然周期を基本姿勢で取り組む先生もいれば、少し否定的な先生もいらっしゃいます。

自然周期、ロング法、ショート法、アンタゴニスト法で、どっちがいいというわけではなく、どの方法にも、メリットやデメリットがあるので、それをじっくり検討しながら自分に合う採卵方法を考えていけばいいと思われます。

今回は、自然周期メリットとデメリットをお話させていただきます。

長所

やっぱり一番のメリットは、卵胞を大きくするFSH/hMG注射を使わないため、通院回数少なくなり、患者さんの通院の負担が軽減される事でしょう。治療費用も安くなります。

また卵巣に大きな負担をかけないため、毎月採卵くり返す事も可能です。

体にやさしい治療法と言う事で、自然周期を好まれる先生や、患者さんが多いようです。

短所

月経周期の整っている人でないと、採卵時期の正確なタイミングを見つけるのが困難となります。排卵が起こってしまって採卵が中止になったり、卵胞の成長が悪く成長が途中で止まってしまっても、治療がキャンセルにもなります。

また、採卵しても卵胞の中に卵子がなかったり、変性卵などで、戻す卵が取れないこともあります。結果、1周期(採卵)あたり妊娠率は低く、妊娠までは治療をくり返しくり返し行う必要があり、根気がいります。

年齢的なタイムリミットがある方で、ショート法、アンタゴニスト法でも採卵可能と思われる場合は、自然周期だけにこだわって、貴重な時間を浪費するのもどうなのかということで、いろいろ意見が分かれているようです。


自然周期は「患者さんにやさしい治療」としてのイメージがありますが、実際の患者さんにやさしい治療というのが、単に体への負担(通院回数、注射の回数など)が少ないだけでなく、費やした時間お金に見合った適切な時期に、赤ちゃんが生まれてくる事も考えなければいけません。

こういった事を踏まえた上で、どの採卵方法が自分に合っているのか、またどの病院が自分に合っているのかを、考える必要があります。

自分では難しくてよくわからない場合は、幅広く採卵方法を検討してくれる病院に行って相談してみるか、不妊専門のしっかりとした情報をもっている相談できるお店、人に相談してみるのもいいでしょう。

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体外受精 種類別のメリットとデメリット




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