多嚢胞性卵巣(PCOS)の治療は、どんな方法がありますか?
多嚢胞性卵巣(PCOS)と診断されると、排卵が起こりにくい場合は、まずはクロミフェン(クロミッド錠)の内服が行われます。
成分名:クロミフェン
商品名:クロミッド錠
多嚢胞性卵巣は、排卵しづらい病気であるため、排卵を助けるために、排卵誘発剤のクロミフェンが処方されるわけです。
多嚢胞性卵巣(PCOS)の約半数が、クロミフェン療法単独で、排卵にいたるという報告があります。
クロミフェン療法でも排卵しない場合は、クロミフェン+プレドニンの組み合わせで、服用する方法も試されます。
クロミフェン療法単独で排卵しない場合は、
クロミフェンを月経5日目くらいから1日100~200㎎服用し、それに合わせてプレドニゾロンを月経1日目から21日目までくらい1日5㎎服用します。
(病院によって、やり方、飲む量は違う場合があるかもしれません)
それ以外の方法としては、糖尿病の薬を使う方法にも、現在注目が集まっています。
それは多嚢胞性卵巣が、インスリン抵抗性に関係があることがわかっているためです。
インスリン抵抗性を改善するお薬でる、メトホルミン(商品名はメルビン、グリコランなど)を、クロミフェンと併用する方法で、クロミフェンを同様に月経5日目より5日間服用して、メトホルミンは毎日続けます。
クロミフェンのバリエーション療法が、無効な多嚢胞性卵巣には、hMG-hCG療法で注射で治療すつ方法もありますが、PCOSはhMGに対する薬用量の下限と上限の幅が限りなく近く、
少ないとまったく効果がなく、
多いと卵巣過剰刺激症候群(卵巣が腫れる)が起こってしまいます。
(薬の量の加減が難しい!)
多嚢胞性卵巣の方でも、頑張って治療をして、妊娠して赤ちゃんを授かっている方が大勢いらっしゃいます。
病院に通院もツライとは思いますが、頑張ってください。
クロミフェン(クロミッド錠)の副作用
クロミフェン(クロミッド錠)は排卵させるのは便利なお薬ですが、3周期も飲んでると
1)内膜が薄くなる
2)オリモノが減ってくる
の副作用があります。
内膜が薄くなると、着床しにくくなります。生理の出血量も減ってきた感じになります。
オリモノが減ってくると、精子が子宮の中に入りにくくなります。
クロミフェン(クロミッド錠)は、排卵は助けるけど、受精、着床の妨げにもなりえるリスクを持ったお薬です。
当店では卵子対策をすることで、クロミフェン(クロミッド)を服用しなくても、排卵が起こって自然妊娠される方もたくさんいらしゃいます。
病院の治療でなかなか妊娠できない場合は、一度当店の対策をお試しくださいませ。
妊娠しやすい体作りは、くすりの上田まで
何でもお気軽にご相談くださいませ。ご相談のご予約、お待ちしています。
記事担当
薬剤師:上田康晴
富山県高岡市大手町11-30
(高岡大仏の真横)
不妊相談の専門店
くすりの上田