排卵誘発剤のセキソビット【クロミッドの違いと副作用】
排卵誘発剤である「セキソビット錠」。
排卵が弱い場合に、病院やクリニックでは、排卵誘発剤である「クロミッド錠」や「セキソビット錠」が処方されます。
セキソビット錠とは

セキソビット錠は排卵誘発剤で、卵胞を大きく育て、排卵を助けてくれるお薬です。
セキソビット錠の服用方法は、通常は1日4錠~6錠が目安で、5日間ほど服用します。
(体調に合わせて5日~10日服用する)
「クロミッド錠」と「セキソビット錠」の違い
クロミッドは効果は高いが、副作用も強い。
セキソビット錠は副作用がクロミッドから比べると低めだが、効果も弱め。
一般的には排卵をしっかり手伝ってくれる「クロミッド錠」がよく使われます。
ですが何周期か服用していると、クロミッドの副作用で、子宮内膜が薄くなり、頸管粘液(オリモノ)が減ってくる傾向があります。
そうなると排卵はするけど、着床が弱くなり妊娠しにくいといった現象になってしまいます。
そこで病院では副作用軽減の対策として、クロミッドを何周期か服用して、子宮内膜が薄くなるといった副作用が気になる時期に「セキソビット錠」に変更する場合があります。
人によっては、最初からセキソビット錠が処方される事もあります。
セキソビット錠で排卵する方は、それでいいですし、排卵する力が極端に弱い場合は、セキソビット錠だと排卵しなくなる方もいます。排卵の状況をみて薬の決定をしていきましょう。
セキソビット錠の副作用
やはり一番は、子宮内膜が薄くなる事や、オリモノが減る事が不妊の原因にも繋がりますので一番気になります。
それ以外の副作用の報告としては
・下腹部痛等の卵巣腫大症状
・不正出血
・発疹等
・悪心
・嘔吐
・便秘
・下痢
・食欲不振
・胃痛
・腹部膨満感等
・頭痛
・めまい
・情動不安
・眼精疲労
・顔面潮紅
・全身けん怠感
・頻尿
・尿量増加
・鼻出血
・口中異和感
・体重増加
セキソビットには、こうした副作用報告があります。
気になる体調変化がありましたら、病院やクリニックの先生に相談してみてくださいませ。
排卵力を高めるアドバイス
■体重を適正体重にする
生理不順や排卵障害がある方は、体重が多い方は、体重を減らすと排卵力が高まります。
またダイエットをして痩せすぎの方は、少しだけ適正体重に近づくよう体重が増えると排卵しやすくなり生理周期が整いやすくなります。
■運動をする
運動不足の方は、ウォーキングなど軽い運動をしてみましょう。
■食事バランスを良くする
菓子パン、インスタント食品の多い方は、バランスよく栄養を取る事で卵胞の育ちが良くなります。
■早寝する
夜遅くまで起きていると、体の疲れも取れません。しっかり休息をとりましょう。
■冷え症を改善する
冷え症は血流も悪くします。
卵巣の血流が悪いと、卵胞の育ちにも良くないので、運動したり、お風呂に入り、冷え対策しておきましょう。冷たい飲み物も控えているといいでしょう。
■ストレスを溜めすぎない
ストレスでも、ホルモンが乱れ、生理周期が乱れることもあります。
生活の改善でも、ずいぶんと排卵力が高まることは多いので、生活の改善も頑張ってみてください。
記事担当
薬剤師:上田康晴
不妊相談の専門薬局
くすりの上田
富山県高岡市大手町11-30