移植しても妊娠しない原因
前回の、当店「不妊Q&A」のお話で、着床の窓(ERA検査)の話をしましたが、今回は「着床しない原因」について。
前回のお話の「着床の窓」も、着床しない1つの原因になっている人もいると思いますが、着床しない多くの原因は、大きく分けて3つあると思います。
1)受精卵の質が悪い
2)受精卵の染色体異常
3)子宮内膜の環境が悪い
ERA検査もいいですが、当店の対策の基本として卵子対策、精子対策、子宮内膜対策をまずは検討します。
このあたりの対策で妊娠率は、しっかり上がっている実感は感じています。
1)受精卵の質
病院で受精卵ができた時にグレード判定がありますが、これも目安の1つです。
クレードの良い受精卵は妊娠率は高く、グレードの悪い、質の悪い受精卵の妊娠率は低いです。
グレードの良い受精卵は元気さ、成長が良いため、よい結果に結びつくことが多いです。グレードの良い受精卵を作る対策を心掛けたいです。
2)受精卵の染色体異常
では、「質のいい受精卵」が必ず妊娠するかというと、そうではありません。
すごくキレイな、グレードのいい受精卵でも妊娠率は50%未満だと思いますし、グレードの悪い受精卵でも妊娠率はゼロではありません。
これは、その受精卵に染色体異常があるか ないか。これが大きな要因となっています。
染色体異常の受精卵でも、見た目は、元気そうな場合もあります。ですが、染色体異常の受精卵は、途中で成長が止まる運命にあります。初期胚(3日目)から、胚盤胞(5日目)まで育たないかもしれませんし、移植してから育たないかもしれません。
または、妊娠判定が出たあとに育たなくなったり、心拍確認後 9週~12週くらいで流産になる場合もあります。染色体異常の受精卵の多くは人類の長年の、遺伝子の知恵で育たなくなっているようです。(避けられない流産です)
逆に、グレードが悪くても、染色体異常がない受精卵の場合は、妊娠の期待もあるのです。(あとは、元気さ、生命力!)
やはり、いい受精卵のために、卵子対策、精子対策が大事になります。
3)子宮内膜の環境が悪い
せっかくグレードのいい受精卵、染色体異常のない受精卵を準備できても、子宮内膜の環境が悪いと、着床しにくいです。
前回のお話の「着床の窓」以外にも
・子宮内膜が薄い
・子宮の血流量が少ない
・着床因子が弱い
・子宮筋腫がある
・子宮内ポリープがある
・子宮奇形
・活性酸素の影響
などなど、いろいろな要素があります。
子宮内膜の対策に漢方なども有効です。
「くすりの上田」では、ご相談いただいたお客様の、治療状況、検査内容、体調をお聞きし、どのように対策をしていけばいいのか、一緒に考えています。
不妊のお悩みがあっても、相談できる人や場所は、なかなか ないものです。
不妊の相談に行くのは、不安が大きいと思いますが、待っている赤ちゃんのためにも、勇気を出して「くすりの上田」までご相談くださいませ。
新規相談は1時間半程度かかりますので、事前にご予約の上、ご来店くださいませ。
薬剤師(認定不妊カウンセラー)
上田康晴
不妊相談の専門店
くすりの上田
富山県高岡市大手町11-30
(高岡大仏の真横)