40代からの体外受精の治療成績は卵子の老化や、染色体異常割合が増えているため、そんなに良くなりません。

前回の投稿、「40代の体外受精の回数の目安(その1)
では、衝撃的な治療回数の目安について書かせていただきました。

あくまで、流産する人の割合も考慮して出産にいたるまでに必要な治療成績の逆算のイメージ数値なので、正直 参考になりませんでしたので、今回は、私のイメージする治療の期待値についてお話しさせていただきます。


●40代からの治療回数の目安

40代の妊娠率は全国平均だと、年齢によって違いますが、20%~1%くらいです。

40代の出生率は10%を下回っています。
出生率とは、妊娠して流産をせず、出産までいった方の割合です。

仮に、出生率5%として考えていきましょう。
確率でいうと、20分の1くらいの確率です。

こう見ると、20人1人くらいが妊娠して、流産をせず出産していると読みとれます。

ただ、自分がその1人になれるのかイメージしにくいと思いますので、確率的なわかりやすい例え話で考えてみましょう。

体外受精で妊娠できるかは極論で言うと、卵巣の中にある染色体異常のない、元気な卵子が採れるか次第です。見つかるか次第です。

わかりやすく考えるなら抽選会のガラガラをイメージしてみてください。


ガラガラ イラスト

この中に、「当たり」の玉(卵子)が40代の方は10分の1から、20分の1くらいの確率で入っています。

ここで、大事なのが、中に玉が10個~20個入っていて、1個「当たり」ではないということ。

玉が、1000個入っていて100個~50個、「当たり」と考えてみてください。

だから、例えば「20分の1」だからといって20回抽選すれば、必ず「当たる」のではないのです。
体外受精の採卵もまさに こんな感じなのです。

卵巣の中では卵子が少なくなってきており、1回の採卵数は減っていきます。

若い方は、1回の抽選(採卵)で10個くらい、玉を出して抽選します。
(しかも当たりの確率が高い)

でも、40代だと、1回の抽選(採卵)で、1~5個くらい。

ガラガラの抽選の中に1000個中100個~50個くらい「当たり」があっても1~2回で、当たりを引く人もいれば、30回抽選しても、当たりが引けない場合もなんとなくイメージできるのではないでしょうか?

体外受精の採卵はまさに、運命的な卵子に巡り合えるか?
こうした感じです。

5回 採卵していい卵が採れなくてもその採卵でいい卵に巡り合えるかもしれまえん。
(染色体異常のない卵子に)
なので、治療の終わりが見えず、止め時もわからないので悩ましいのです。

いつまで治療を続けるか? これは、第三者が決めることではありません。
夫婦で、しっかり話し合って決めてみてください。
いいご縁を祈っております。


いい卵子(当たりの玉)があっても、中には生活習慣が悪かったり体のバランスが乱れていて、せっかく いい卵子(当たりの玉)があるのに、ダメな卵子に変化させていている人もいらっしゃいます。

体作りも、検討してみてください。

最後の最後は、ご自身の卵巣に、いかに「いい卵子」が眠っているか次第でですが
その卵の質が落ちないよう体の対策もしてみてください。

妊娠率、出生率は年齢がすべてではありません。個人差が大きいです。
高額な治療を続けるなら、最低限の体作りはしておいて治療に挑むといいですよ。

当店でよく使用しているお薬の紹介はコチラ

くすりの上田 商品紹介


不妊相談の専門店
くすりの上田
富山県高岡市大手町11-30
(高岡大仏の真横)


くすりの上田通販ページへ