病院の不妊検査はどんな事をしますか?
病院の不妊検査について
(2019年 改訂版)
タイミングを1年~2年、頑張っていても、なかなか赤ちゃんが授からない方は、一度病院で不妊の基礎検査をするといいです。
まずは、不妊治療というより、妊娠できる状態が夫婦に整っているかのチェックと思い、検査を受けてみてください。
病院では検査する内容は、大きく分けて5項目あります。
①血液検査でホルモンの数値を調べます。
この検査は、FSH、LH、エストラジール、プロラクチンなどを主に調べます。
検査する日はいつでもいいわけではなく、月経3~6日目頃に測定します。
高齢になり閉経が近づいてくると、FSHが高くなっていきます。
また、FSHとLHを比較した時に、通常はFSHの数値がLHよりも高いのが正常です。
ですがLHの数値が、FSHよりも高い方は、多嚢胞性卵巣(PCOS)の疑いがあり、排卵リズムが乱れやし傾向があります。
またプロラクチンというホルモンが高いと排卵障害の原因になりますので、それもチェックしています。
「くすりの上田」に相談に来られる時は、このホルモン数値があると参考になり、個別のアドバイスがしやすくなります。
②フーナーテスト、頸管粘液の検査、
オリモノが増えてきた時(排卵直前の頃)に、性行為を行ってもらい、病院にいって粘液をとり、元気に動いている精子がいるかを調べる検査になります。
ただフーナーテストが誤差がでやすい検査なので、検査結果が悪かった時は、1~2回再検査してみるといいです。
③卵管造影検査
卵管が通っているかの検査です。
造影剤を使う方法がオススメですが、水、空気を使って調べる方法もあります。
造影剤を使うと、子宮の形(子宮奇形のチェック)までチェックする事ができます。
④精液検査
男性の精子の検査です。
ご主人が病院に行かなくても、奥様が病院で容器をもらってきて、病院にいく朝に、ご主人に精子を出して容器に入れてもらい、1~2時間以内に病院にもっていけばいいので、ご主人の負担が以外に少ないです。
近年、男性不妊の割合が増えてきて、不妊の原因の半分は男性が原因という時代に入りました。
不妊歴が2~3年になる方は、必ずごご主人の精液検査もしておきましょう。
⑤卵胞のチェック
低温相の時期、生理~排卵頃までに、病院に数回いって、卵胞の成長を確認する検査です。
また排卵日の予測もしてもらえますので、タイミング療法をしながらの検査になります。
この検査で、卵胞の育ちの悪い方も確認できます。
この検査すべてOKであれば、基本的には自然妊娠できる環境は整っていると考えられます。
ただ、この基礎検査がOKでも、2~3年経過しても妊娠しない場合は、人工授精、体外受精は積極的に検討していくといいでしょう。
今回説明した、基礎検査以外にも、不育症の検査、着床不全の検査なども、状況をみて検査されることもあります。
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