流産の原因と対策
できるなら、体験したくない「流産」。
どうして、流産は起こるのでしょうか?

流産とは、妊娠20週~22週未満で妊娠が中断されることをいいます。
流産は、健康な夫婦でも起こる可能性はどなたでもあり、平均でいうと10%くらはあります。(年齢と共に、極端に高くなる)
一般的な流産になった時の病院の対応(対策)は
■1回目の流産
検査せずに、様子見になる場合がほどんど。
■2回目の流産
状況、人によっては、検査が勧められる。
■3回目の流産
習慣流産として、検査が行われることが多い。
※病院、クリニックによって、対策・検査の
時期の判断は、異なる場合はあります
では一番気になる、流産の原因ですが
1)染色体異常
これが一番多い原因と思います。
卵子の年齢からくる染色体異常が多いですが、中には両親の染色体異常も関係している例も一部あります。
受精卵の染色体異常は、誰でもある話で、例えば体外受精の時の見た場合20代でも、採卵した卵子の50%くらいに染色体異常が、40代では、70%くらいに染色体異常があると報告されています。
染色体異常の卵子は、もともと育たない運命にあり着床する前に、成長が止まるか、又は、運よく(運悪く?)どちらの表現が正しいかわかりませんが、着床して妊娠判定をもらっても染色体異常の受精卵は、妊娠12週以内に流産になってしまうものがほとんどです。
これは、誰が悪いわけではなく、人類の知恵というか、人間の進化の過程で人間として生まれることができない受精卵は育たないように、なっているのだと思います。
染色体異常の流産があった場合でも次の妊娠、または次の次の妊娠では、うまくいく事も多いので、気持ちを切り替えて次にチャレンジするのが一番です。
2)自己免疫疾患
自己免疫が関与する流産です。
抗リン脂質抗体が多いです。他の要因もあります。
血栓ができやすかったりしますので、血栓予防の薬を使います。
・低用量のアスピリン内服
・ヘパリン注射
3)子宮の形態異常
生まれ持った、先天的な子宮奇形や子宮筋腫、子宮腺筋症が流産の原因になることもあります。
子宮奇形は、分類によって妊娠の予後が違うようですが
中隔子宮の場合は、手術をすることで、正常な子宮の方と、妊娠環境は変わらないくらいの状態にもっていけるそうです。
4)ホルモン・代謝異常
糖尿病や、甲状腺異常が、流産の原因にもあります。
糖尿病の薬や、甲状腺の薬を前もって投薬することで流産の発生は、抑えられます。
5)感染症
細菌やウイルスによる感染もリスクの一因です。
感染がある場合は、しっかりお薬で対処しておきましょう。
6)子宮内膜の環境因子
黄体機能不全による、子宮内膜の環境が弱いことで着床が弱かったり、着床因子の弱りが原因で起こる。
この部分は、お薬屋さんの出番です。
病院のホルモン治療以外にも、いろいろ対策はあります。
7)環境因子
以外にも、こうした事も流産に影響を及ぼすとも言われています。
特に、タバコ、アルコール、コーヒーの摂りすぎには注意が必要とのこと。
あとは、難しそうな要因がチラホラ
卵管水腫が流産の原因になったりとか、抗RH抗体をもつ妊婦さんの、血液不適合や同種免疫異常といって、ヒト組織適合抗原(HLA)が類似しすぎて、流産なども、報告があります。
染色体異常は、対策することはできませんが
それ以外の事は、対策できる事もあったりしますので流産が不安で、何か対策をしたいとお考えの方は一度、ご相談くださいませ。
新規のご相談は、
1時間半ほどかかりますので
必ず、予約の上、ご来店くだいさませ。
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