「卵管水腫」があると妊娠しにくい場合も


卵管水腫

実は検査では判明しにくい「卵管水腫」。

卵管水腫のある方でも、検査では見抜けず、不妊の原因になっていることも多いようです。
卵管水腫があると、妊娠率は半分以下にもあるという報告があります。

卵管水腫があると、
・卵管粘膜の癒着
・ピックアップ障害の原因
・卵管腔の閉塞の原因
・着床障害の原因
・子宮外妊娠のリスク2倍
・流産のリスク2倍

になったりします。

着床の障害としては、「卵管」に溜まる体液が、子宮内膜へ流れ出て、その質の悪い液体が「受精」を妨げていることも報告されます。

また分泌液自体が「受精卵」の発育を妨げている原因にもなるなど、リスクはいろいろあります。

卵管水腫の対策について、これから詳しく説明していきますね。


卵管水腫の自覚症状は?

1)オリモノが大量に出る
2)不正出血のようなオリモノ


大量のオリモノが指標であり、サラサラしたオリモノで、色は赤褐色、茶褐色、淡血性になります。

他の症状としては、感染症を併発した場合は、下腹部痛などもあります。

卵管水腫の検査


卵管水腫の検査

卵管水腫は、
・CT検査
・MRI検査

の画像で判明できます。

ただ映る場合と、映らない場合があるようで、見逃されやすい病気でもあります。

検査で判明された方は、ショックも大きいかもしれませんが、判明できた事を「受け入れた」ほうがストレスはかからないと思います。

隠れ卵管水腫だったら原因不明のまま、不妊歴が長くなっていたかもしれないです。
卵管水腫の対策をすることで、妊娠率が上がることが期待できます。


卵管水腫の治療法

卵管水腫の治療法として

1)卵管切除
2)卵管をしばる
3)卵管水腫を吸引する
4)エタノール硬化法

があります。

1)卵管切除

卵管切除は、簡単な理屈。
悪さしてるなら、取ってしまえの治療です。

確実な治療法ですが、卵巣血流不良による「卵巣機能低下」がリスクの一因となるようです。

2)卵管をしばる

卵管をしばる対策は、簡単な治療ではあるが、不妊に対する効果は不確実といわれます。
他の治療法も検討したうえで、実行しましょう。

3)卵管水腫吸引法

簡単で、効果的な治療法で、治療費も安い。
ただし、再発率は高い。
(水を抜いているだけなので)

4)卵管水腫硬化法

体外受精の「妊娠率」を向上させた治療法です。
卵巣機能にも、「悪影響を与えない」ので期待感のある治療です。

ただし、この治療法を選ぶと、卵管が機能しなくなるため、妊娠させる方法は、体外受精(顕微授精)だけとなってしまうようです。

また、再発も半数以下の割合である様子です。

不妊歴が長い場合は、他に相談してみる

現在の症状を見抜けなかったり、対処法が間違っていると、妊娠まで不必要に時間が経過してしまう場合があります。

納得のいかない状況や、現在の治療に満足しない方は、病院を転院してみたり、当店のような不妊情報に精通しているお店に、相談に行ってみましょう。

不妊には、必ず原因となる要素があり、それを判明して対処することで、これからの妊娠への見通しが180度、変わることさえあります。

ネット検索の情報だけでは、自分に合った情報は見つけにくいですので、お気軽にご相談にご来店くださいませ。

不妊相談の薬屋さん
くすりの上田
富山県高岡市大手町11-30
(高岡大仏の真横)

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