子宮卵管造影検査の的中率は
卵管の卵管造影検査をして、「詰まっている」と言われても、実は問題なく通っている事もあります。
逆のいい方をすれば卵管が問題なく通っている方でも、子宮卵管造影検査で「詰まっている」と言われる可能性があるのです。
また、本当は卵管が通っていないのに通っていると判断される場合もあります。
卵管が通っているのに、通っていない?
卵管が詰まっているのに、検査で異常なし?
どうして、そんな事になるのでしょうか?
検査には、100%の的中率の検査と、的中率が100%でない検査があります。
100%の的中率の検査は、特に問題がありません。
環境の影響や、検査の精度が関係しない検査です。
ホルモン数値や、羊水検査は的中率100%です。
しかし、卵管の検査は、実は、誤差がでてしまう検査なのです。
検査の的中率をみるのに専門用語で、「感度」と「特異度」があります。
「感度」とは、
その状態がある人を、ちゃんと陽性と判断できる確率のこと。
子宮卵管検査でいうと、卵管が詰まっている人を子宮卵管造影検査でちゃんと、詰まっていると当てれる確率。
これが、65%くらいとも報告があります。
ん・・・35%の人は見逃されてる!
また「特異度」とは
問題がない人を、検査でちゃんと異常なしと当てれる確率。
子宮卵管造影検査でいうと、卵管が通っている人をちゃんと、「問題なく卵管が通っていますよ」と当てれる確率です。
子宮卵管造影検査の特異度は83%くらいという報告もあります。
ん・・・、17%くらいの人が、卵管が問題ないのに、詰まっていると言われてる!
この卵管に問題なくても、詰まっていると言われる確率は人によって、大きく異なるようです。
別の勉強会で聞いた情報では卵管検査で通っていなくても7~8割通っている!
と言われた先生もいました。
怖いですねー。
この検査一つで、無理やり「体外受精」を勧められる人もいるでしょうし、
卵管が通っていないのに、問題ないと思い、タイミングに時間を費やす場合もあります。
どうして、卵管の検査には誤差が出る可能性があるのでしょうか?
現在、言われているのが
・痛みによって、正確な検査ができなかった
・卵管や、子宮が収縮した原因
・造影剤の漏れ
・技術的なこと
・油性の造影剤、水性の造影剤の画像の質の差
などが要因として、上げられます。
確定診断をしたい場合は、大がかりな検査になりますが、腹腔鏡をすれば卵管が閉塞しているか、していないか、しっかりわかります。
不妊治療は、山登りと一緒です。
正しい道を歩めば、頂上に早く着きますし、誤った道を歩めば、なかなか頂上にたどり着きません。
場合によっては、時間切れなんてことも。
やっぱり、プロのアドバイスは必要です。
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薬剤師:上田康晴