受精卵の移植(胚移植) シート法について (なかなか着床しない方に)
思いきってチャレンジした体外受精(顕微授精)。
いい卵子が採れたのに
なかなか着床しなくて、困っている・・・
という方も、多いのではないでしょうか?
病院では、移植しても
なかなか結果の出ない方に
1)シート法による移植(1個)
2)2個戻し
が検討される事もあると思います。
2個戻しは、妊娠率は高くなるのですが
双子のリスクがあります。
ですので、まずはシート法による
移植というのも、アリなのではないでしょうか?
■シート法とは
通常、自然妊娠の場合、卵管の奥の方で
精子と卵子が出会い、受精卵になって
4~5日間 成長しながら子宮の方へ
日数をかけて、やってきます。
この時、受精卵は生体物質を出して
子宮内膜に信号を送っておいて、
子宮内膜に、着床の準備を
させておくとも報告されています。
しかし、体外受精の場合は
体の外で、受精させて、成長させてしまうため
この受精卵が出す生体物質が、子宮には知らされません。
これが、着床障害の一つになっているのでは?
という報告があるのです。
ここで、開発された方法が「シート法」で
受精卵を作った時の、培養液を
受精卵を移植する、2~3日前に
子宮に入れてあげようという方法になります。
この培養液には、先ほどお話した
受精卵が放出している成分が含まれるため
自然妊娠の流れの時のように、
子宮に準備させておく効果が期待できるのです。
実際に、数回移植しても着床しなかった方が
このシート法によって、うまく妊娠できるケースも
多いようです。
病院で、シート法をされている場合は
一度、試す価値はある方法と思います。
そして、それでも妊娠できない場合は
2個戻しも検討すれば、いいのかもしれません。
ただ、年齢の高い方で、
タイムリミットが迫っている場合は
早急に2個戻しも検討されると思います。
このあたりの、治療方針は
先生が判断してくれると思いますので
病院の先生とも、ゆっくり話し合ってみてくださいね。
あなた様に、嬉しいご縁があることを
応援しています。
薬剤師:上田康晴
富山県高岡市(高岡大仏の真横)
不妊相談の専門店 くすりの上田
営業:10時~18時 定休日:水曜、日曜、祝日