子宮内膜症は、不妊の原因になっています。

子宮内膜症とは、受精卵が着床する場所「子宮内膜」の内膜組織などが、子宮内膜層以外の所で、増殖する病気です。

通常、子宮内膜は生理の度、厚くなった内膜が剥がれ、出血を起こしますが、子宮内膜症では、他の場所で毎月増殖、出血を繰り返します

それが原因で、炎症をくりかえし慢性化すると、癒着を作ってしまいます。

そのため、生理痛がひどくなったり下腹部痛、腰痛、性交時痛の原因になります。

子宮内膜症は、今回のタイトルにあるように
卵子の質を低下させると、報告があります。


これは、炎症を繰り返し起こすことで炎症性サイトカン、プロテアーゼ、プロスタグランジンなどの成分が増え、全身性炎症を引きおこし、さらには、卵子、中にやってきた精子、受精卵に悪影響を及ぼし、卵管機能自体にも悪影響を及ぼすと言われます。

実際に、子宮内膜症の方からの提供卵子を、他の方で移植しても、妊娠率は通常より低いと報告があります。

やはり、卵子の質を、落としているのが原因と思われます。
これが、単にグレードだけでは、わからない部分なのかもしれません。

大変、不快感が強い病気であるため病院では、子宮内膜が増殖しないような治療が行われます。

これで、不快感は解消しやすいのですが一つだけ、問題があります。
それは、治療中は基本、妊娠しません

赤ちゃんがほしい方にとっては子宮内膜症の治療は、一つ間違えば妊娠を遅らす、大きな原因にもなってしまいます。

ですので、病院の先生には妊娠希望を、ハッキリ伝えてください。

では、妊娠希望者の子宮内膜症の治療はどうするか?ということになりますがこれが、なかなか難しいのです。


軽い子宮内膜症の場合は手術療法で、内膜症変焼却や、癒着を剥がすことが妊娠率を向上させます。
(卵巣内のチョコレート嚢胞の場合は吸引なども)

また、妊娠はできないけど薬物療法で3~6か月、内膜を厚くさせないでおくと、薬を止めた直後は、しばらくだけ妊娠率UPが期待できるとも、言われています。


しかし、一方ではホルモン療法などは、妊娠時期を遅らすだけでなく、薬物療法後の、妊娠の期待値も低下させるため妊娠目的の薬物療法をおこなってはならないと書いてある本もあります。
(参考本:子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、治療マニュアル)



実際に、当店に「子宮内膜症」をもっている方で、不妊相談に来られる方の多くは、先生から「内膜症がひどくなる前に妊娠するのが、一番の治療」と言われ無治療が多いです。

それほど、妊娠希望者の子宮内膜症に対して、治療対策があまりないのが現状なのかもしれません。

もちろん、卵巣に血が溜まっている「チョコレート嚢腫」の場合は、状況によって半年ほど、妊娠をあきらめ治療するケースはあります。

ですが治療で、卵胞の赤ちゃんの細胞まで取ってしまうため治療後の、妊娠のハードルが上がったり、AMHが極端に減ってしまう場合もあるため、手術が先が、体外受精が先か先生と、ゆっくり相談する必要があります。


病院の治療(西洋医学)では、このくらいの対策になりますが東洋医学では、もう少し、治療範囲が広がります。

子宮内膜症は、血がたまる病気ですので血を流すと、症状軽減にお役に立ちます。

これは、西洋医学の苦手な分野で、漢方の分野になります。

当店でも、子宮内膜症の方に漢方薬を飲んでもらっていますが、妊娠のご報告も、ちゃんといただいております。

病院の治療だけで、満足できない方は、一度「くすりの上田」までご相談くださいませ。



薬剤師:上田康晴


不妊相談の専門店 
くすりの上田

相談は1時間ほどかかりますので、必ずご予約の上、ご来店くださいませ。


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