甲状腺機能低下症で、橋本病と言われた方。

病院で、一度は
ヨウ素を控えましょうとか」
昆布などの海藻類は控えましょう」と言われていると思います。

それで、ずっと食事を気にしている方も、多いと思いますが、検査が終わり、チラーヂンSなどの薬の量もきまれば基本的には、食事制限の必要はありません。

そうなんです、通常の日本食の範囲はOKという見解なのです。

アイソトープ検査や、アイソトープ治療というものを受ける場合は、その期間、ヨウ素の食事制限は必要ですが、一般的には、甲状腺治療中(チラーヂンS服用中)でも食事制限は必要ないそうです。

もちろん、ヨウ素の過剰気味は推奨はしませんが、1日に1000~3000㎍(3㎎)までなら大丈夫???という感じです。
(ヨウ素制限中の検査、治療中は1日450㎍くらいまで)

では、食事にどれだけの「ヨウ素」が含まれているのでしょうか?

注意する食品は1つ、「昆布」さえ注意しておけば、基本的は過剰にはなりにくいです。

100g中のヨウ素量は
・昆布 240,000㎍ (←やっぱりダントツ多い)
・昆布だし 8,200㎍
・ひじき 47000㎍
・生わかめ 390㎍
・まだら 350、㎍
・たらこ 130㎍
・ずわいがに 58㎍
・牡蠣 57㎍
・あさり 55㎍
・ぶり 24㎍
・卵黄 56㎍
・牛乳 21㎍
・ヨーグルト 10~17㎍
・チェダーチーズ 20㎍

昆布以外にも、
ひじきも、ヨウ素の量は少し多そうですね。
(ひじき100gも食べませんが)

でも昆布は1gでも2400㎍あります。

昆布だしも注意で、うどん、そば、みそ汁にも注意が必要です。
昆布だしのみそ汁1杯に、ヨウ素が5,000㎍くらい含むと言われます。

それでも、基本的には通常のチラーヂンSの治療中でも食事制限は基本OKと言われます。(日本食OK)

ただし、昆布の取りすぎの方は、それが原因で甲状腺機能低下症になっている場合がありますので、そうした方は、昆布などを制限することでよくなる事もあります。

ですので、食事制限するなら昆布を気をつけて他の食品は、基本OKと思っても問題ないと思います。

ヨウ素も、まったくの害というわけでなく甲状腺ホルモン原料にもなっているので摂取量をゼロにする必要はないのです。多少は必要なんですね。

ちなみに、チラーヂンSを服用中の方は妊娠後も、チラーヂンSは服用していきます。
妊娠中でも飲めるお薬です。

妊娠した場合、薬をどうしていくのかは、念のため前もって、担当の先生に聞いておくといいでしょう。

橋本病、甲状腺機能低下症の方でも妊娠している方は、たくさんいらっしゃいます。

あなたにも、かわいい赤ちゃんがやってくる事を
心より、応援しています。

薬剤師:上田康晴

富山県高岡市大手町11-30
不妊相談の専門店 
くすりの上田


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