体外受精や顕微授精で、胚(受精卵)移植をする際にハッチング孵化)を助ける事を、アシステッドハッチングといいます。


ハッチングとは?

ハッチング(孵化)とは、

例えるなら、鶏の卵から、ヒヨコが卵の殻を破って外に出てくるように
受精卵も、着床の際には、受精卵のまわりの殻を破って、出てきて内膜に着床していくのです。


通常は、受精後5~6日くらいに、受精卵のまわりの「透明帯」といわれるが薄くなっていき、中から出てくるようにして着床していくのですが

場合により、その透明帯の殻が、厚く固くなっている事があります。


そうした場合、孵化(ハッチング)ができず中から出てこれないため、着床の妨げとなってしまうのです。


この透明帯の殻は、受精直後にはとても必要なもので多精子受精を防ぐ目的や、分割の途中で細胞がバラバラ
ならないようにしてくれています。


そして、着床頃になると、外に出やすくするため、透明帯を溶かすような成分を分泌して外に出ていきます。

この一連の生体反応がスムーズに行われれば問題ないのですが、ハッチング(孵化)しにくい場合があるようです。
そうした方には、孵化を助けてやることにより妊娠率が上がることが期待できます。

このハッチング(孵化)を助ける作業を「アシステッドハッチング」といいます。

アシステッドハッチングは
どんな方に適しているかというと

1)透明帯が厚いと確認された場合

2)凍結した胚(受精卵)を移植する場合

3)原因がなく、何度移植しても着床しにくい方

4)30代後半以降の方の移植

5)卵のグレードが悪い場合

6)卵巣刺激の際の大量のFSHを必要とする方

と言われています。

凍結胚の移植に、アシステッドハッチングが
有効と言われる理由として
凍結の操作によって、透明帯の硬化が起こると
考えられているようです。


ただ、アシステッドハッチングは
すべての胚(受精卵)に、すればいいというわけではなく
胚盤胞に育てた際、自然に透明帯から脱出するケースでは
アシステッドハッチングをする必要はないでしょう。


あくまでも、何度移植を行っても着床しない場合や
年齢要素、卵の質の要素などを考慮して
検討してみるのがいいでしょう。


ハッチングの方法は

1)外科的に切る方法

2)溶液で薄くする方法

3)レーザー装置を使う方法があります。

受精卵のアシステッドハッチングの安全性ですが
近年レーザーを使った治療では
受精卵のタンパク質や、DNAには
影響は与えないとも報告されているようです。

ただ、一卵性二胎の発生率は高いと報告があるようです。


着床障害の原因には、いろいろあります。
今回の孵化(ハッチング)も一つの要因ですし
内膜の厚みも要因です。

また、一番の要素は、卵子の質、受精卵の質でもあります。


結果がでにくい時ほど、視野が狭くならないないよう
いろいろな可能性、治療法に目をむけていきましょう。


病院でできる治療以外にも、
妊娠に役に立つことはたくさんあります。
昔から伝えられてきた、食事の養生であったり
民間療法、民間薬、漢方薬、サプリメントなど。


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