記事更新日:2021/08/30(記事公開日:2021/03/22)

クラミジア感染症と不妊のリスク


クラミジア感染症と不妊のリスク

クラミジア感染症の多くは「無症状」です。

ですが「クラミジア感染」があると、不妊の原因になる場合があります。

クラミジア感染症が引き起こす症状
子宮頸管炎
子宮内膜炎
骨盤腹膜炎
卵管閉塞
卵管水腫
ピックアップ障害


記事担当:薬剤師(上田康晴)


クラミジアの感染経路

クラミジアは、精液と一緒に膣内に入りこみます。

膣内に入ったクラミジアが子宮や卵管に炎症など、不妊の原因となる症状を引き起こします。

クラミジア感染症の検査方法

≪女性のクラミジア検査≫
1)クラミジア抗原検査
2)クラミジア抗体検査

■クラミジア抗原検査
子宮頸管の分泌物(おりもの)や、擦過検体などから調べることができます。手軽な検査です。
感染が腹腔内などの場合は抗原検査だけでは判断が不十分な場合もあります。

■クラミジア抗体検査
血液検査をしてクラミジアに対する「抗体」を調べる検査です。
感染があると体にはクラミジアに対する「抗体」が作られています。抗体がある場合は、現在の感染症で進行形なのか、過去の感染歴などかも判断して検討します。

≪男性のクラミジア検査≫
尿検査なので、手軽な検査となります。女性だけ検査、治療をしたとしても、ご主人にクラミジアがあると再感染もあるため、夫婦での検査が大事です。

クラミジア不妊

卵管閉塞
卵管が閉塞して通りが悪くなると、精子が通れず、受精障害になり、不妊となります。

卵管水腫
水腫の影響で着床障害、ピックアップ障害などが懸念されます。

ピックアップ障害
卵巣から排卵した卵子が、卵管側に来ていない症状をいいます。卵子が卵管側に来ていないので「精子」と出会うことができず、受精できないため不妊となります。対策としては「卵管の手術」または「体外受精」が有効となります。

クラミジア感染症の治療法


クラミジア感染症の治療法

クラミジアの治療には、マクロライド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系の抗生物質(抗菌薬)を使用します。

■アジスロマイシン
薬剤名:ジスロマック

■クラリスロマイシン
薬剤名:クラリス、クラリシッド

■ミノサイクリン
薬剤名:ミノマイシン

■レボフロキサシン
薬剤名:クラビット

■トスフロキサシン
薬剤名:オゼックス、トスキサシン

クラミジア感染があった場合は、ご主人(パートナー)のクラミジア感染の検査もしておきましょう。


不妊の原因は多種多様

なかなか妊娠できない時に、不妊治療の病院やクリニックに行ったりしますが、すぐには不妊の原因がわからない場合もあります。

場合によっては「原因不明の不妊」と言われる場合もあります。
妊娠しにくい場合は、何らかの体の弱りが隠れているこが多いです。

一人で悩んでいても、なかなか解決法は見つかりにくいと思います。お気軽に「くすりの上田」までご相談くださいませ。

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