甲状腺の機能異常には、亢進症低下症があります。

バセドウ病は、甲状腺機能が亢進している状態の症状をいいます。甲状腺のホルモンは病院の検査数値ではFT3FT4という数値で書かれており、この数値が高い傾向にあるのです。甲状腺に関係する数値に、TSHというものがあるのですが、これは甲状腺刺激ホルモンというもので、この数値が高いからバセドウ病という意味ではありません。TSHが高い方は、どちらかというと低下症の傾向にあたります。

甲状腺の機能異常は、20歳~40歳代に多くみられ、妊娠適齢期にもあたります。甲状腺の低下症、亢進症のどちらでも、数値がコントロールできていないと、妊娠の予後が不良と報告されていますので、病院で治療が必要と言われた方で妊娠を希望されている場合には、治療を怠らないようにしていたいです。

妊娠初期には、妊娠を維持させるhCGが分泌されますが、このhCGが甲状腺を刺激する働きももっているため、一過性に甲状腺機能が亢進しやすいため、バセドウ病の人は注意が必要になります。動悸や発汗などを強く感じ、不安がありましたら、通院中の病院へご連絡してみてください。

バセドウ病の方は妊娠すると、健康な方と比べ、早産流産のリスクが高めであり、妊娠中の高血圧にもなりやすかったり、子宮内胎児の発育遅延も報告があります。また新生児のバセドウ病の発症にも関与しているとも言われます。

ですので、治療を必要とする場合は、抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジール、チウラジール)といった薬を内服しながら、甲状腺を正常な状態に整えておく治療が行われます。


現在、不妊治療をされていない方で、以前に甲状腺の機能異常を言われた方がある方は、妊娠を希望している場合は、最近の数値を把握しておくとか、又は妊娠した場合は、早急に病院の先生に甲状腺機能の今まで報告をしておかれると安心です。


元気な赤ちゃんが、やってくるといいですね。




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