不妊の検査 AMH(エーエムエイチ)とは【卵子の在庫数を表す】
AMHとは、わかりやすく説明すると卵巣の中の、卵子の数に比例する数値です。
ちょっと、詳しい話をすると卵胞(卵子)は、5~6か月かけて成長します。
そして、自然排卵の場合、通常1個排卵しますが5~6ヶ月かけて、1個だけを育てているのではありません。
20代の若い時は、毎月1000個くらい育て始めの中から1個選んで排卵し、残りは萎んで消えていきます。
でも40代にもなると、昔は月に1000個くらい育てていたのが、卵巣の中の卵子が減ってるので毎月10個くらいしか育てなくなります。
つまり、年齢と共に、育てる卵胞の数は少なくなっていきます。
この5~6ヶ月かけて、育っている成長段階の卵胞が出す分泌物がAMHです。
ですので、たくさんの卵胞が育っていればAMHの数値は高く、卵胞の育っている個数が少なくなれば自然にAMHは低くなっていきます。
AMHは、20代だと、6ng/mlくらいあるのが、46歳以上になると、1ng/ml以下になっていきます。
■年齢別平均AMH
27歳以下 6.04ng/ml
34歳~35歳 4.75ng/ml
40歳~41歳 2.44ng/ml
42歳~43歳 1.67ng/ml
46歳以上 1.00ng/ml
AMHを調べておくと、どれくらい妊娠にむけた猶予期間があるとか、体外受精の際に、どれだけの卵子が採卵できるかの目安になります。
AMHは、個人差が大きく30代前半の方でも、40代後半くらいのAMHの数値の方もいらっしゃいます。
病院で、検査をして「閉経間近の数値です」と言われショックを受けている方も多いですが、AMHは低くても、妊娠できる方はたくさんいらっしゃいます。
次回は、AMHが低い方の妊娠症例をご紹介していきますね。
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