排卵誘発剤? レトロゾールについて。

不妊治療で、とてもよく処方される薬が
排卵誘発剤です。

排卵誘発剤として、
一般的にはクロミッド錠が有名です。

保険適応になっており、
誰もが、病院で治療を始めると
処方される可能性があるお薬です。

しかし、クロミッド錠には、
便利な排卵誘発以外の作用があり

子宮内膜が薄くなる
頸管粘液(オリモノ)が少なくなるといった
副作用も、必ずついてきます。

副作用が少ない排卵誘発剤として
セキソビットが処方されることもありますが
効果は少し弱めです。

そこで便利なのが、レトロゾール錠です。

レトロゾール錠は、今までの排卵誘発剤の悩みだった
子宮内膜が薄くなるといった副作用が
ほとんど気にならない便利なお薬です。


では、どうしてあまり処方されないのでしょうか?
どうして、排卵誘発のファーストチョイスに
ならないのでしょうか?

それは、保険適応外だからです。
(2017年1月現在)

レトロゾール錠は、不妊治療の現場では
排卵誘発目的で、よく使用されるのですが、
本来は、乳がんの治療薬なのです。


驚く女性 イラスト

乳がんの治療薬というと
怖いお薬に感じますが、実はそうではなく
乳がんはホルモンの影響が関係する病気ですから
ホルモンコントロールが、
乳がん治療にお役にたちます。

このホルモンコントロールの部分が
実は、排卵誘発にとても適していて
クロミッド錠と似た働きをしてくれます。

似た働きどころか、副作用の心配が少ないのです。

でも、保険外・・・。
つまり、実費となるのです。

お薬の発売当初は
フェマーラ錠成分レトロゾール)というお薬が
メインでしたが

近年、開発した会社以外が、安く再製造した
ジェネリック品(レトロゾール錠)も増えたため
少しお安く処方もできるようになりました。

フェマーラ錠は、1錠547円くらいするのですが
レトロゾール錠(各社)は、1錠215円くらいです。
(薬価は定期的に改正されます。)

レトロゾール錠は、排卵誘発によく使われますので
本来なら、保険適応にしてくれたらいいのに
ここが、日本の対応の遅いところというか
頭が固い部分というか・・・。

先に、乳がん治療薬と認定したから
排卵誘発としての、保険適応
ダメ~みたいな感じです。

これは私個人の感想で、
裏事情はどうなのか知りませんが。

でも、レトロゾール錠や、フェマーラ錠実費ですが

今まで、クロミッドをずっと使ってきたけど
結果が出ない方、副作用の心配が出てきた方に
処方されたりもします。

また、体外受精、顕微授精で
採卵周期で、新鮮胚移植する場合、

どうしても、採卵刺激の副作用で

内膜が薄くなる傾向があって、
着床妨げリスクがあったのを

新鮮胚移植する場合、クロミッドではなく、
レトロゾール錠や、フェマーラ錠を使うことで
デメリットが軽減され、子宮内膜が薄くなるのを抑え
採卵周期での、妊娠率アップが狙えます。

どのお薬が合うかは、病院の先生も
考えてくれていると思いますので
ゆっくり相談しながら、検討してみても
いいかもしれませんね。

ホルモン剤以外にも、卵を元気にする方法はあります。
遠方の方で「くすりの上田」まで相談に来れない方は
当店の通販もお役立てください。
人気商品を紹介しておりますので、
まずは2~3ヶ月続けながら、頑張ってみてください。

薬剤師:上田康晴



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(高岡大仏の真横)
不妊相談の専門店 
 くすりの上田

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