妊娠できる卵子を、アイドルの選抜審査に例えるなら
毎月排卵する卵でも、妊娠できる卵子と、そうでない卵子があります。
タイミングや、治療法とは別に、卵子の質だけでも妊娠に大きく関係しているのです。
女性の年齢も関係してくる話なので今回は、わかりやすく「アイドル選抜審査」に例えてお話してみたいと思います。
私たち人間の場合、「アイドル」や「モデル」などの応募企画があった場合数えられないくらいの方が第1次審査を受けることになります。
そうして第1次審査を合格した方が第2次審査に以降して、数がグッと減って最終審査にもなると、数人に絞られてきます。
そして、栄光の1位を獲得して、その座を獲得します。
排卵にも、似たような事が起きています。
まず説明に入る前に、排卵される卵子は、卵巣の中で、原始卵胞というものが、5~6か月かけて成長して大きな卵胞になり排卵が起こっているという事をご理解くださいね。
(この時点で、すこしビックリでしょ)
≪卵子のアイドル選抜への道≫
卵巣の中には、卵胞の赤ちゃんの「原始卵胞」というものが、ありますが若い方なら、月に1000個くらい育ち始めます。
そのごく一部が、数ヶ月かけて生き続け3ヶ月も過ぎる頃には、最終選考に候補入りして、その元気そうな最終候補の、一番有力な卵胞1個だけが選ばれ排卵されるという、まさに競争社会になっています。
1個の卵子が選ばれると、残りの卵子はすべて、しぼんで消えていってしまいます。
自然排卵の場合は、有効な卵子は、この1個だけですが体外受精の場合は、最終選抜の候補落ちの残りの卵も採取します。
では、年齢の高い方、卵巣機能の低下している方、
FSHの高い方、AMHの低い方はどうなっているのでしょう。
まず、第一次審査に集まる卵子が少ないです。
20歳代の場合は、約1000個
30歳代の場合は、約500個
35歳代の場合は、約100個
40歳代の場合は、約10個
そうして、第二次審査へ以降していきます。
そして最終審査にいくのですが、中には、その最終審査まで、到達する卵子がない方もいます。
または、最終審査まではたどり着いたけど排卵する力まではなかったとか受精まではするけど、その後の成長が止まる弱い卵子しかない方もいます。
これが、年齢による妊娠力の低下の原因です。
病院で、卵子を元気にするお薬もありますが最終審査に残った卵にしか効果が発揮しにくいのです。
そもそも、最終審査まで行ける卵がない方は排卵誘発剤が効かなかったりFSHの注射が効果なかったりします。
大事なのは、一次審査、二次審査を頑張っている卵子の赤ちゃんを元気にしていきたいのです。
ここを元気するためには
・生活習慣を改善する
・食事バランスと整える
・質のよい食品を食べる
・加工食品、添加物食品を控える
・運動不足を解消する
・早寝する(11時くらいまでに寝る)
・体を冷やす冷たい飲み物、アイスは控える
・お菓子はほどほどに
・冷え症を改善する
・過労、ストレスの溜めすぎの生活を改善
・漢方薬による体作り
・サプリメントによる補い
・温灸
などが、効果的です。
高齢の方、FSHの高い方、AMHの低い方は、なにせ、1次審査に集まる数も少なければ、年齢による卵子の劣化もあるため卵胞の元気アップは、とにかく精一杯やらないといけません。
一筋縄では、いきません。
本気で頑張って、やっと希望の光まさに、選抜優勝が見えてくるのです。
病院の治療を頑張っているけど、結果がでない・・・
排卵が、なかなかしない・・・
病院の薬の効きが悪い・・・
元気な卵が採れない・・・
いい受精卵ができない・・・
そんなお悩みの方は
是非、一度、ご自身の体作りに、専念してみてください。
病院に通うだけが、努力じゃないですよ。
(病院を止めろという話ではありません。併用がお勧め。)
卵胞は5~6か月かけて育ちますから最低でも、3ヶ月~半年は必要です。
諦めずに、頑張ってみてください。
ご相談のご希望の方は、ご予約の上「くすりの上田」まで、お越しくださいませ。
いい結果がはやくやってくるのを応援します!
薬剤師:上田康晴
不妊相談の専門店
くすりの上田