子宮内膜症の原因は? 原因と、食事による予防対策
子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)は、病名に子宮と入っているので、子宮内の病気のイメージがありますが、実際は子宮以外の場所で起こる病気です。
<子宮内膜の働きは>
子宮には、赤ちゃんのお布団(着床する場所)となる「子宮内膜」があります。
子宮内膜は女性の生理周期内で、厚くなったり、薄くなったりしています。
妊娠の可能性がる時期には、ホルモンの影響を受けて、厚みを増し着床の準備をします。しかし妊娠がない場合は、厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちて、これが生理となります。これを、周期ごとに繰り返しています。
<子宮内膜症とは>
しかし、この子宮内膜の組織の一部が、子宮以外の所に引越しして、その場所で毎月、内膜組織の増殖と、生理(出血)を繰り返してしまうのが、子宮内膜症です。
子宮内であれば、出血した血液は、子宮頚部を通り、膣を通り、外に排泄されるのですが、骨盤腔内の腹膜や直腸の表面、子宮と直腸の間のくぼみ、卵巣などで出血が繰り返されると、出ていく場所がなく、血液が溜まってしまいます。
その結果、生理痛がひどくなったり、下腹部痛、腰痛さらに不妊の原因にもなっていきます。
卵管が子宮内膜症により癒着を起こして、卵管閉塞となる場合もあります。
生理痛ば強い方は、子宮内膜症の要因があるかもしれません。
■子宮内膜症の対策
血が溜まる病気ですので、血液を流すといいです。腰湯や半身浴などで、毎日しっかり温め、血液循環をよくしたいです。また漢方薬を選ぶ際は、血液の流れを良くする漢方薬を選ぶと良いでしょう。
また温灸で温め、血流を良くする事もお勧めです。
運動不足の方は、ウォーキングを毎日するといいでしょう。
■子宮内膜症 食事の対策
血液や体液、細胞をはじめとする組織を、サラサラとした良い正常な状態に変えていく必要があります。
そのためにも、生殖器部分に脂肪分を溜めない食事を意識してみましょう。
油(オイル)を控え、肉類、牛乳、卵、砂糖菓子も極力控えてみましょう。他にもバター、ラード、マーガリンなども、同様です。食事は早食いを止めて、よく噛んで食べてみてください。
また老廃物を排除する食材として、
ダイコン、ダイコン葉、かぶ、サトイモ、サツマイモ、ヤマイモ、ネギ、ニラ、ノビル、らっきょう、玉ねぎ、ニンニクなどがありますので、料理に活用してみましょう。
子宮内膜症は、病院の診察で判明する場合もありますが、わからないで見逃されている方も、とても多いように思います。
不妊でお悩みの方で、生理痛や腰痛がある方は、一度しっかり体作りをしてみてはいかがでしょうか?
薬剤師:上田康晴
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