なかなか踏ん切りがつかないステップアップ、体外受精への移行のタイミングは難しいものです。そこで以降のタイミングの目安として、「本:体外受精ガイダンス」のなかにART(体外受精・顕微授精)の適応基準が掲載されていましたので、紹介しておきます。


ARTの適応基準  ※ARTは主に体外受精・顕微授精のこと


卵管性不妊 (卵管が関与する不妊)

1)卵管形成術で成功が望めない場合にはARTが進められる。

2)卵管が開通していても、卵管の機能障害がある場合や卵管手術後2年以上の不妊である場合などはARTの適応になる。この不妊期間は女性の年齢も考慮して、これよりも短い不妊期間でARTに移行してもよい。


原因不明不妊

不妊期間が3年以上ならば原因不明不妊もARTの適応となる。女性の年齢が36歳をこえるならば、この不妊期間よりも短くても適応となる。


男性不妊

1)総運動精子数が100万個以下ならば、初回からICSI(顕微授精)の適応となる。

2)総運動精子数が100万~1000万個の場合は、不妊期間が2年以上ならば体外受精の適応となる。

3)総運動精子数が1000万個以上の場合は、機能性不妊と同様に対応する。


子宮内膜症

1)軽度あるいは中等度の市区有内膜症は、原因不明不妊として同様に対応する。

2)重度子宮内膜症の場合には、卵管性不妊と同様に対応する。


頸管性不妊、免疫性不妊

不妊期間が2年以上の場合には体外受精が適応となる。女性の年齢が36歳をこえる場合には、この不妊期間を短縮してもよい。


内分泌異常

クロミフェン約6周期、hMG-hCGを約6周期以上用いても、妊娠に至らない場合には、体外受精の適応となる。


一般的には、結婚生活5年以上不妊治療期間2年以上が、体外受精に移行する一応の目安とされています。


もちろん、これはあくまでもの目安で、病院やクリニックによって判断基準は異なりますのでご了承くださいませ。また、妊娠しやすい体作りをしておくことも大事ですよ。




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