体外受精の胚移植の数で、1個と2個の妊娠率の差は?
体外受精の胚移植の数による、成功率の差について
若い方の体外受精の胚移植の戻す数は、原則1個と決められていますが、何度か失敗している場合や、高齢の場合は、2個以上の胚移植も検討され実行されています。
実際、研究データでも、移植する胚(受精卵)の数によって、妊娠率は異なり、妊娠しやすい順でいうと、最も妊娠しやすいのは3個で、次いで2個、4個、1個、5個、6個、7個以上と言われています。(アメリカCDCのデータより)
しかし、複数個の胚を移植することは双子、三つ子など多胎妊娠の可能性をあげ、三つ子以上の妊娠は、母子共に命のリスクがあり、世界的に多胎妊娠を避ける傾向で治療が行われています。実際に三つ子以上の妊娠が認められた場合は、胎児減数手術といって、授かった赤ちゃんを減らす手術が行われています。
日本産婦人科学会の勧告によれば、胚移植は原則3個までとなっています。
胚移植において、2個あるいは3個の胚が移植された時が、一番妊娠率は高くなり、またそれ以上の胚を移植したとしても、妊娠率は必ず上昇するわけではなく、むしろ双子、三つ子など高次多胎妊娠のリスクが上昇するだけで、メリットは感じられないように考えられています。
なので、体外受精を何度かトライしているのに、妊娠判定まではいけない方、年齢的な期限が迫っている方は、採卵で多くの卵がとれるようなら、1個戻し以外にも、複数個の移植もトライしてみるのも、大きな決断かもしれません。
赤ちゃんにご縁がありますよう、祈っています。
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