アトピー性皮膚炎に「オメガ3」系油の効果
ここ2回で、油の話をしてきました。
1回目:オメガ3系、6系油のバランスについて
2回目:オメガ6系の油がなぜ悪いか
そして今回は、オメガ3系の油が、どうしてアトピー性皮膚炎の方にお勧めなのかを、お話していきます。
前回、オメガ6系の油を食べる事で炎症を引き起こす「アラキドン酸」が増えるお話をしました。アラキドン酸で、炎症が悪化するのですが、実は、オメガ3系の油は炎症を抑える働きが報告されています。

ですので、アトピー性皮膚炎の方は、炎症を抑えるオメガ3系の油をどんどん食べると効果的なのです。ただ、摂取できる量も限界があります。大事なのは、オメガ3系と6系のバランスです。
前々回のお話で、オメガ3系と6系のバランスは2:1が理想とお話しましたが、現代人は6系の油が多すぎです。
オメガ3系の油の割合を増やすには、オメガ3系の油をどんどん増やすのも1つも方法ですが、オメガ6系の油の摂りすぎを抑えることで、全体の油摂取の、オメガ3系の割合は増える計算になります。
ですので、
・サラダ油(主に6系)は使わない
・家庭では、良質のなたね油を使用する
・外食では、油を使った料理は控える
・えごま油、アマニ油のオメガ3系の油を摂取する
・天然の新鮮な青魚を食べる
・スナック菓子は止める

こうした工夫で、炎症を悪化させるアラキドン酸を減らし、炎症を抑えるオメガ3系の効果が期待できるようになります。
食事の改善、頑張ってみてくださいね。
薬剤師:上田康晴
アトピー相談の専門店
くすりの上田
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