痒くて掻くと、こうなりやすい


痒くて掻くと、こうなりやすい

こんにちは、アトピー相談をしている「くすりの上田」です。

アトピー性皮膚炎だと、肌が「痒い」のは仕方ないのですが掻きすぎると、こうなりやすいです。
1)よけいに痒くなる
2)色素沈着を起こす


■色素沈着とは?
肌の掻きすぎにより、「メラニン色素」が肌の奥に入りこみ、炎症が収まった後も肌が黒ずんでいる状態をいいます。


どちらにせよ、掻きすぎると最終的にはデメリットとなります。
理想は「掻かなくてよい」状況にできると、良いですよね。

大事な「痒み対策」を再チェックしておきましょう。

記事担当:薬剤師(上田康晴)


アトピー性皮膚炎の痒み対策


アトピー性皮膚炎の痒み対策

まず基本的な対策として、保湿クリームで保湿をして、肌のバリア層を高めておくが大事です。

保湿の大事さは、コチラの記事をご参考くださいませ。
→アトピー性皮膚炎【肌が痒くなる原因】

そうした基本のスキンケア対策をしていて、痒くなった時の対策はコチラ
(方法1)皮膚科の薬を塗る
(方法2)抗ヒスタミン剤を塗る
(方法3)冷やす


(方法1)皮膚科の薬を塗る

皮膚科で使われる基本治療の薬はコチラ。

ステロイド剤(副腎皮質ホルモン)
(ロコイド、リンデロンなど)

免疫抑制剤
(プロトピック軟膏)

ステロイド剤の「好き・嫌い」はありますが、使用すると数日で症状はおさまります。


(方法2)抗ヒスタミン剤を塗る


抗ヒスタミン剤の軟膏は、ステロイド剤よりもっと気軽に使用される「痒み止め」の成分です。

赤ちゃん用などの「虫さされ」の薬、「あせも」の薬などにも、よく使われます。

連続使用していても、習慣性などはなく、薬を急に止めてもリバウンドもないです。

当店でも、皆様に紹介している方法です。当店でも販売していますし、お近くのドラックストアでも買うことができます。

「抗ヒスタミン剤」は病院でも使われる薬ですが、アトピー治療の場合はステロイド剤、プロトピック(免疫抑制剤)が病院では優先されます。


ステロイド

「抗ヒスタミン剤」の軟膏、クリームは、薬屋さんで手軽に購入できます。
ステロイド剤を使いたくない方は、コチラで痒み対策してください。


(方法3)冷やす


補助的ですが、意外と効果あり。

熱いお風呂に入ると痒くなるように、皮膚が温まると「痒み」が増強される場合があります。
ですので、少し冷やすと「痒み」が楽になる場合もあります。

【対策例】
・夏場はクーラーで部屋を冷やす
・患部を保冷剤で冷やす
・シャワーをする


とくに夏場は、シャワーはオススメです。

前回の記事(シャワーは意外と効果的)でご紹介しましたが、肌の水分が揮発(乾くこと)していく時は、気化熱の反応が起こります。

気化熱とは、液体が気体に変わるときに、肌の熱を奪っていく反応です。

シャワーしてあがると、お肌ヒンヤリ、痒みも一気に軽減します。

シャワーの後は、肌の油分が取れているので、保湿クリームは忘れずに塗っておきましょう。

シャワーの後や、お風呂上りに肌の保湿をしないと、肌の乾燥ですぐ痒くなりますよ!

アトピー相談の薬屋(ネット通販あり)
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