受精卵の染色体異常の割合【原因や年齢の関係】確率などは?
(記事更新日:2020/08/11)
こんにちは、薬剤師の上田康晴です。
くすりの上田では、不妊相談をメインに相談をしている薬屋さんになります。
今回は「受精卵」の染色体異常のお話。
妊娠できる、できないは、実は「染色体異常」が大きく関係しています。
わかりやすくお話していきますね!
受精卵の染色体異常
妊娠しない原因の、大きな要素が受精卵の「染色体異常」になります。
では、どれだけの割合で染色体異常があるのでしょうか?
卵子では30%くらいは「染色体異常」があると言われます。
精子においても15%くらいは染色体異常があるようです。
受精卵では、もっと染色体異常の確率が上がります。
受精後の胚(受精卵)では、少なくとも50%に、染色体異常があると報告されています。
受精卵の質を見る時
1)グレード(見た目、成長の元気さ)
2)染色体異常
この2つがポイントになります。
病院で、
「いい卵が取れましたよ」
「いい受精卵ができました」
と言われているのに、妊娠できない原因として、やはり2番目の染色体異常の部分が、大きな要素となっています。
どんなにグレードの良い受精卵でも、染色体異常の胚だと、出産までいかないです。
逆にグレードが悪く、見た目の質が少し悪そうでも、染色体異常のない正常な受精卵(胚)であれば、妊娠できる可能性が残っています。
染色体異常には
・モザイク
・倍数異常
・異数性異常
があります。
染色体異常の割合は

染色体異常の割合。
グレードが良さそうな受精卵でも、どれくらいの「染色体異常の割合」があるかお話します。
年齢別に見ていくと、
20歳~34歳
染色体異常の割合は「50%」
35歳~39歳
染色体異常の割合は「60%以上」
40歳以上になると
「70~90%以上」と言われます。
割合が年齢が上がるごとに、
多くなっていきます。

受精卵である
・初期胚のグレード
・胚盤胞(はいばんほう)のグレード
受精卵のグレードは、病院で教えてくれることもありますが、染色体異常の検査を行っている病院はまだ全国でも少ないです。(2020年現在)
年齢による、染色体異常は対策できません。
人間の老化部分なので、薬で変えれる部分ではないのです。
ですが不摂生を改めて、卵子、精子が、これ以上に質を落とすような事は、避けられるといいですね。
生活の改善、食事を見直し、少しでも体の状態を良くしておくと、いいご縁にも、恵まれやすくなります。
不妊でお悩みの方は、お気軽に、
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・病院のホルモン検査の用紙
・精液検査の用紙
がある方は、お持ちくださいませ。
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