今回は、体外受精や顕微授精の
胎児におけるリスクについて。

お客様に聞かれた場合は、一般的には
「お客様が心配するほどのリスクは、ほとんどない程度」
とお話しています。

病院でも、同じようなニュアンスで
説明されています。

一部、双子や流産のリスクがある場合もありますが
一般的には、胎児のリスクの心配いらないと説明することが
ほとんどです。

実際に、生まれてきた赤ちゃんをみても
自然妊娠の子供と、差はないように
感じられます。

現在では、24人に1人は
体外受精(顕微授精も含む)で生まれた子供と
報告されています。

ですので、生まれてきた子供を比べても
特に、心配いらないというのが
現時点での、医療機関の感想だと思います。

ですが、本当のところは
誰もわからないのが本当の話

なぜなら、体外受精の歴史は
実はそんなに古くないからです。

世界で初めて、体外受精で生まれた子も
1978年7月25日生まれです。

また、日本では1983年に、初めて体外受精での
赤ちゃんが誕生しました。
ですので、まだまだ若いですよね。

ですので、将来どうなるのか
自然妊娠と比べて、寿命はどうなのか
などは、誰もわからないのです。

また、体外受精などで生まれた子供の
追跡調査を、積極的にやるわけではありません。
(一部の先生は調べていらっしゃいます)
個人情報などもあるので、いろいろ統計をとるのは
難しい問題と思います。

不安にさせたかもしれませんが、
これが真実です。

ですので、当店では
精子が少し弱い方で、顕微授精しかない方には
積極的に顕微授精を勧め、
早期に妊娠できるようなアドバイスをしますが


少し、精液検査が悪い程度で
体外受精か顕微授精か悩む程度の場合は
できれば、体外受精で上手くいくといいですねと
お話することもおあります。

ご夫婦の状況をみながら、また病院の先生のアドバイスも参考に
お話をさせてもらっています。

顕微授精は、卵子に穴をあけ、精子を注入するわけですから
卵子のダメージは、少なからずあります。

ですので、体外受精でいける方は
体外受精で妊娠されたら、嬉しいなと心の中で思っています。

人によっては、顕微授精のほうが
結果が早くでる夫婦もいらっしゃいますので、
このあたりは、病院の先生のアドバイスに
従えばいいと思います。

もちろん、顕微受精が良くないという話ではありません。
顕微授精でも、、健康な赤ちゃんが生まれてきます。
必要な方は、悩まず積極的に治療に専念してください。

不安にさせるテーマをなぜ書いたかというと
自然妊娠できる方は、無理に早急に
ステップアップする必要はないという事。

20代で、結婚して1年も経っていないのに
体外受精を検討される人もいます。
悪くはないのですよ。

でも、今回の話を参考にしたとき、自然妊娠もありかなと
思われて、自然妊娠できたら素敵ですよね。

もちろん不妊期間が長い方は、ステップアップも検討しましょう。

どの治療法がいいのか
自分達夫婦は、どの治療法を選べばいいのか?

なかなか自分達だけでは、わからないと思いますので
是非、評判のよい不妊専門のクリニックに相談にいくとか

当店みたいな、不妊相談を専門にやっている薬屋さんとかに
相談してみて、今後のことを一緒に考えてもらうと
いいと思います。

今回の話は、決して「体外受精」を否定する話ではありません。

むしろ、当店は体外受精をお客様に推奨も必要なら
積極的に勧めますし、
病院の紹介もしています。

まずは、世の中の流れや、現状をお伝えするという目的で
書いてみました。


薬剤師:上田康晴


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