ロコイド軟膏【ステロイドの強さ】効果や副作用のまとめ5選!
(記事更新日:2020/08/04)

こんにちは。
薬剤師の上田康晴です。
安心して「ロコイド」が使えるよう、ロコイドの情報をまとめてみました。
・もくじ
・ロコイドの「強さ」
・ロコイド適応症
・ロコイド軟膏の使用方法
・ロコイド軟膏の副作用
・ロコイド軟膏 注意する人
・ロコイド軟膏 市販薬
これから解説していきます。
記事担当:薬剤師(上田康晴)
・薬学部卒業後、病院に1年勤務
・薬屋でアトピー相談を10年
・創業70年の薬屋
・娘のアトピー完治を経験
ロコイドの「強さ」

ロコイド軟膏、ロコイドクリームは、下から2番目のランクの強さ。
【有効成分】
ヒドロコルチゾン酪酸エステル
ステロイドの強さのランク一覧
5段階に分かれています。
1 )ウィーク Weak(弱い)
2 )マイルド(中間)←ロコイド
3 )ストロング(強い)
4 )ベリーストロング(とっても強い)
5 )ストロンゲスト(最も強い)
ジェネリック医薬品(後発品)
・アボコート軟膏
(ロコイドと同じ成分です)
ジェネリック医薬品とは。
薬を開発した会社の特許期間が過ぎたあと、他の会社が同じ成分で販売している薬の事をいいます。
「ロコイド」と「アボコート」は成分は同じ。
効果はほとんど変わらない。
ロコイド 適応症

湿疹、皮膚炎群、痒疹群、乾癬、掌蹠膿疱症
ロコイド軟膏の使用方法
患部に1日1回~数回を、患部に塗る。
ロコイド軟膏の副作用
ロコイド軟膏は弱めのステロイド。
副作用の心配はあまりないと思われます。
目の周りは大量の長期使用は控えておくといいでしょう。
■眼瞼皮膚への使用の注意。
・眼圧亢進
・緑内障
・白内障
を起こすおそれがあると報告あり。
■赤ちゃんへの注意
おむつの部位に塗る場合。
密封法とは、ラップなどを貼り効果を高める方法ですが、おむつは密封法と同様の作用があるので、注意してくださいね!
(情報参照元 書籍:今日の治療薬)
ロコイド軟膏 注意する人

ロコイド軟膏は、下記の皮膚感染症には原則用いません。
・真菌(カビ)
・皮膚結核
・梅毒性皮膚疾患
・単純疱疹(ヘルペス)
・水痘(水ぼうそう)
・帯状疱疹
また、重いやけどや皮膚潰瘍、切り傷には不向きです。
かえって症状が悪化したり、治りが遅くなるおそれがあるためです。
■高齢の人
皮膚代謝が遅く薬剤の残留時間が長いので、薬が効きやすく副作用もでやすいです。
このため薬のランクを低めにするなど慎重に使用しましょう。
■妊娠中
通常量の量では心配ないと報告されています。
ですが「長期」にわたる「大量使用」は避けましょう。
■妊娠さん、授乳中
ステロイド外用薬の一般的な使い方であれば、体内への吸収量は無視できるほどと報告されています。
皮膚科の指示通りであれば、おなかの赤ちゃんに影響することはないでしょう。
長期の大量使用にはご注意ください。
ロコイド軟膏 市販薬
市販で販売されている「ステロイド剤」で、ロコイド軟膏と同じものの紹介。
■セロナ軟膏
販売元:佐藤製薬
【ステロイド成分】
ヒドロコルチゾン酪酸エステル
※医療用「ロコイド軟膏」と同じ
→商品の情報
コチラの記事もお勧めです。
・赤ちゃんにステロイドは大丈夫?
・ステロイド剤の強さ(一覧表)
・アトピーの原因は 対策と治療法
・アトピー性皮膚炎を良くする4つのコツ!
記事担当
薬剤師:上田康晴
くすりの上田
富山県高岡市大手町11-30
(高岡大仏の真横)