アトピー性皮膚炎 お風呂はどうする?


アトピー性皮膚炎 お風呂はどうする?

お風呂に入ると、
体が温まり痒くなるので、入りたくない
と思われる方や、

お風呂に入ると肌が乾燥するので、アトピーには良くないのでは?
と考える人もいると思います。


では「お風呂」や「シャワー」などは、アトピー性皮膚炎に
・効果的なのか?
・悪影響なのか?

結論からお伝えすると、お風呂やシャワーは大事です。
肌を清潔に保つことは、アトピー性皮膚炎の改善には有効なのです。

ただ「コツ」がありますので、これからお伝えします。


まず、どうしてお風呂が大切か?


どうしてお風呂が大切か?

アトピー性皮膚炎は肌の常在菌「黄色ブドウ球菌」の二次感染で、症状が悪化しやすいと報告されています。

ですので「お風呂」や「シャワー」で肌を清潔に保つことが、アトピー改善に貢献する事は、皮膚科、アトピー業界では当たり前の事実です。

では入浴の「コツ」を今からご紹介しますね!

黄色ブドウ球菌 参考記事・文献など
■アトピー性皮膚炎診療ガイドライン
入浴の項目(37ページ目)
■CiNii論文
アトピー性皮膚炎を難治化させる黄色ブドウ球菌
■アトピー肌の黄色ブドウ球菌の報告
日本アレルギー学会資料


アトピー性皮膚炎 入浴のコツ


アトピー性皮膚炎 入浴のコツ

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」の中で、入浴についてこのような記事があります。
(37ページ目の抜粋)

(参考本)
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2018
・公益社団法人日本皮膚科学会
・一般社団法人日本アレルギー学会
・アトピー性皮膚炎診療ガイドライン作成委員会

■入浴・シャワー浴と洗浄

アトピー性皮膚炎では皮脂汚れに加え、外用薬・(汗などの)体液の付着や「黄色ブドウ球菌」などの感染性病原体の定着がみられ、皮膚症状の悪化要因となりうる。

そのため皮膚を清潔に保つことは、皮膚の生理的機能を維持するために重要である。

通常は皮膚の清潔には入浴・シャワー浴を励行し、必要に応じて適切な保湿・保護剤や抗炎症外用薬を使用する。


1)お風呂の温度

入浴・シャワー浴時の湯の温度に関しては,皮膚において 42℃以上そう痒が惹起されること。

36~40℃が皮膚バリア機能回復の至適温度であることから、おおむね 38~40℃がよいと考えられる。

入浴後は急速に皮膚から水分が蒸発拡散し、ドライスキンの状態になっていくため入浴後、長時間「保湿剤」を塗らないまま放置すべきではない。

発汗や体のほてりが収まったら、速やかに保湿剤を塗布し、水分の蒸散拡散を最小限にとどめて「水分保持能力」を維持し、皮膚の乾燥を防ぐことが望ましい。

2)石鹸・洗浄剤について

アトピー性皮膚炎に対する石鹸・洗浄剤の使用の有用性に関する質の高いエビデンスは存在しないが、長期間入浴時に石鹸を全く使用しない患者群を対象に、一般的な石鹸による洗浄を行った症例集積研究では、症状は改善し増悪はみられなかったことが報告されている。

アトピーと「お風呂」のまとめ


アトピーと「お風呂」のまとめ

(ポイント その1)
お風呂は「アトピー性皮膚炎」には大事。

(ポイント その2)
お風呂の温度は、肌が痒くなりにくい低めの温度「38~40℃」くらいが良い。

(ポイント その3)
石鹸の種類などは、あまり神経質にならず、一般的なものでも悪化はしない。
ただしアカスリなどで「ゴシゴシ」洗うのはNGです。
手で泡立てて、やさしく洗うのがオススメです。

(ポイント その4)
入浴後は、速やかに「保湿クリーム」で肌の保湿をしましょう。


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記事担当:薬剤師(上田康晴)

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