卵アレルギーのある方は、卵という言葉が付いているものに注意を払っていると思います。

当店では「フタアミンHiクリーム」という保湿クリームに、「卵黄油」が含まれるのですが、皆様心配で質問をよくいただくので、ご説明しておきます。

最初にお答えから伝えておきますが、基本的には大丈夫です!
ただし、心配な方は、他のクリームで代用されてもオッケーです。

当店では、卵アレルギーの方にも、フタアミンHiクリームも併用で使っていただくとが多いのですが、コレといってトラブルが起こっておりません。

それでも、心配と思いますので、アレルギーについてお話しておきます。


食物アレルギーとは


食べ物のアレルギーは、食品中のたんぱく質で反応することが多く、卵の場合は卵白のアレルゲンが主原因となります。

人間の体は、たんぱく質を摂取した場合は、食物中のタンパク質が十分に消化されて、アミノ酸かアミノ酸が数個つながったペプチドにまで分解されてしまえば、 吸収されても異常な免疫反応は起こらず、栄養素として使われます。

しかし、実際には未消化な食物タ ンパクも日常的に吸収されてしまいます。

通常であれば、未消化なたんぱく質が体内に入ってきても、免疫が過剰に働かないメカニズム(免疫寛容)が働いて、過剰な反応が起きないようになるのですが、

アトピー性皮膚炎の方は、そのわずかな異物タンパクに過剰に免疫反応を起こしやすい体質をもっています。
アトピーなどで、卵のアレルギーがある場合、病院によっては低アレルゲン化の食事を勧める場合があります。
低アレルゲン化とは、その食品中のアレルゲン物質を減らして食べる方法です。

食物アレルギーといっても、食物全体がアレルゲ ンとなるのではなく、食物中のタンパク質の一部が主要アレルゲンですから、これを処理したり、除去 できれば食べられる可能性があります。

これを低ア レルゲン化といいます。

鶏卵の場合は、
下記の3種の成分がアレルゲンとなります。
オボムコイド・・・・熱や消化に安定している
オボアルブミン・・・・熱で変性し凝固する(熱に弱い)
リゾチーム・・・・以前は風邪薬にもよく使われていました

オボアルブミンは、熱で変性するため、生卵でアレルギー反応を起こす方でも、しっかり熱を通したゆで卵だと、大丈夫な場合もあります。(半熟は注意

卵白を加熱して熱に強いオボ ムコイドは水洗いで除去するという方法も、あるようです。

ここで、最初の話に戻るのですが、卵黄油
大丈夫と思いませんか?
卵白成分でもないし、タンパク質でもないわけなので。

当店で、今までアトピー性皮膚炎の方に、卵黄油が含まれる「フタアミンHiクリーム」使っても、特に問題はないようです。

ただ、それでも心配なら無理に「フタアミンHiクリーム」は使わなくても大丈夫です。
基本は「メーテクリーム」を、くすりの上田ではお勧めしています。

卵黄油で注意する場合(人)は、卵で異常なくらい過剰にアレルギー反応を起こす方、間接的でも卵を少しでも体内に入れると、呼吸困難になるくらいの方は、念のため「フタアミンHiクリーム」は控えてもいいと思います。
わざわざリスクを冒す必要はありませんからね。

それ以外の方は基本、私は大丈夫と認識しております。
ただ不安な方は、無理して併用しなくても、メーテクリームを中心としてスキンケアしてくださいませ。


アトピー相談の専門店
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