アトピー性皮膚炎はステロイドを止めると悪化する【原因と対策】
当たり前ですが、アトピー性皮膚炎はステロイド外用薬を塗るのを止めたら、すぐに悪化傾向に入ります。
アトピー性皮膚炎は、数日単位の、一過性の病気ではありませんので、強力なステロイドの追加効果がなければ抑えられていた症状が出てきます。
ステロイドは、噴水の出口をぎゅ~っと、蓋をして押さえつけているような作用です。
抑えている間は、噴水の水は出ませんが、蓋をとったとたん、水が噴き出します。
ステロイド外用薬は、アトピー体質を治す薬ではないので、塗るのを止めると、湿疹が出てくるのは当たり前の反応です。
ステロイドは塗っている間は効く。
塗るのを止めると、数日で悪化する。
当たり前と言えば、当たり前なのですが、今まで、ステロイドで治っていたと思っていた人にとっては、ステロイドを止めて悪化してくると、新しい取り組みのスキンケア対策、生活の改善、内服薬の悪影響なのか心配されます。
そもそも、長年ステロイドをずっと、毎日、真面目に使い続けてきた人は、本来のアトピー症状が、どれほどなのかわからないのです。
一番、最強レベルのステロイドである「デルモベート」「ダイアコート」を、毎日たっぷり塗っていて肌がキレイに見えて「私のアトピーは軽いです」と普通に思っている人も多いです。
「ステロイドを止めたら湿疹が出てきた」
「リバウンドですか?」
「新しいクリームの副作用ですか」
返答に、困ります。
まずは、ゆっくり、ステロイドとはどんな作用のものか、アトピー性皮膚炎はどんな病気かご理解いただくと、ステロイドを止めたら悪化傾向にあるのが納得いただけます。
どんなに、合った取り組みを開始しても、ステロイドを最近まで使用していた方は悪化するように見えます。
良い取り組みのプラス効果がプラス3でも、ステロイドで抑えていた悪化要因がマイナス10出ると結果マイナス7です。ステロイドを止めたら症状が悪化した!(マイナス7分)この方法は、私に合わないのでは??となるのです。
この原理がわかる方は、ステロイドを止めて悪化しても特に何の質問もされず、地道に頑張られています。
ステロイドの効果を、今までしっかり理解していなかった方は、「~したら悪化しているように感じますが大丈夫ですか?」と質問されます。
もちろん不安なら、最初の間は、お気軽に相談いただいてもいいのですが、返答できる内容は「抑えていた症状が出ただけ・・・」これを、解釈を変えながら話す程度です。
基本は、今回お話させていただいた内容は、覚えておいてくださいませ。
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