【新型コロナワクチン】妊娠中（妊婦）は接種は大丈夫か？
妊婦さんへの「新型コロナワクチン」の接種について
新型コロナワクチンの接種が進む中、
妊娠されている方は
「新型コロナワクチン」の接種に
不安を感じている方も多いと思います。
そこで、今回は
「新型コロナワクチン」の
妊婦さんへの情報を
ご紹介していきます。
記事担当：薬剤師（上田康晴）
・くすりの上田 代表取締役
・不妊相談の専門店
記事参照元
・厚生労働省の解説
・製薬メーカーの情報
妊婦へのワクチン接種【安全性】
2021年2月5日時点の
日本の対応は
治験データが不足している
妊娠中の女性については、
接種を推奨する対象から
除外する方向。
ただし、海外の情報をみると
妊婦さんでも接種は
大丈夫そうな感じはします。
ただし、安全が保証されている訳ではありません。
文献紹介
コロナウイルス病2019（COVID-19）ワクチンと妊娠：産科医が知っておくべきこと
この文献の中では
・疾病管理予防センター
・アメリカ産科婦人科学会、
・母体胎児医学会
はそれぞれ
妊娠中の人にCOVID-19ワクチンを
提供することを支持する
ガイダンスを紹介しています。
第41回「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会・予防接種基本方針部会」の中では
妊婦の接種順位について、
国内外の科学的知見等を踏まえ
検討すると記載があります。
最終的には、
国の判断などもありますので
妊娠の経過を見てもらっている
婦人科の先生のアドアイスを
ご参考くださいませ。
「新型コロナワクチン」人体への影響
2020年12月～2021年に
海外から接種が始まった
「新型コロナワクチン」。
販売元は大きく分けて
・ファイザー社
・モデルナ社
となりますが、
両者とも「ウイルス」が直接入った
不活化ワクチンではありません。
メッセンジャーＲＮＡワクチン、
ウイルスベクターワクチンとなります。
インフルエンザや日本脳炎の
「予防接種のワクチン」など、
これまでのワクチンは、
ウイルスやウイルスの一部を、
病原性をなくした上で接種して、
免疫をつけるもの。
つまり、ウイルスを
体内に入れています。
しかし今回の「新型コロナワクチン」は、
ウイルスは含まれず、
体に抗体を作らせるだけの成分
となっています。
ですので安全性は、これまでの
「不活化ワクチン」と比べ、
安全性は高いと考えられています。
「新型コロナワクチン」妊婦への臨床データは？
通常、臨床実験をする場合
１）モルモットなど動物実験
２）人間で実験
と安全性を確認しながら、
人へ接種して安全性を
考慮していきますが、
その中にリスクの高い
１）小児
２）妊婦
３）高齢者
は、基本避けられがちです。
今回の「新型コロナワクチン」では
妊娠中の人は
COVID-19ワクチンの
最初の第3相臨床試験から除外されたため、
妊娠中の有効性と
安全性に関するデータは限られています。
なので今回の
「新型コロナワクチン」に限らず、
新薬などの臨床データには、
妊婦さんのデータなどは、
ほとんど含まれないのです。
新型コロナワクチンの
「妊婦」への安全性は、
実際にワクチン接種を行なった
世界中のデータを見て、
検証していくしかないのです。
ただし、妊娠中のラットでは
「新型コロナワクチン」の接種で
ラットの赤ちゃんには
影響がなったようです。
「新型コロナワクチン」胎児への影響は
mRNAワクチンは、
人の細胞の核に侵入しないため、
ワクチン接種された方の
ヒトDNAは
変化しないと考えられます。
ですので、遺伝情報を接種すると
怖いイメージもあるかもしれませんが、
「新型コロナワクチン」の
赤ちゃんへの直接の悪影響は
大丈夫と思われます。
妊婦は新型コロナ感染の負担は大きい
参考文献の紹介
妊娠中または授乳中の人のための予防接種の考慮事項
この文献の中で、
妊娠中の人はCOVID-19による重篤な病気のリスクが高くなります。
と記載があります。
（文献抜粋）
妊娠していない女性と比較して、ICU入室、人工呼吸器、および死亡をもたらす病気を含む重篤な病気のリスクが高いことを示しています。生殖年齢。さらに、COVID-19のある妊婦は、COVID-19のない妊婦と比較して、早産などの有害な妊娠転帰のリスクが高い可能性があります。
通院中の産婦人科の先生からも、
アドバイスはあると思いますので、
それを参考にもしながら、
接種をどうするのか
検討してみてください。
不妊相談の専門店
くすりの上田
