クロミッド

排卵誘発剤です。下垂体ホルモンの分泌を促進して、卵胞の育ちを助けます。

通常は月経開始5日目から服用して5日間飲むことが多いです。
長期連用で、子宮内膜が薄くなる、頸管粘液の分泌が少なくなるといった副作用があります。

妊娠のためには、子宮内膜は厚い方がよく、またタイミングで頑張る場合は、頸管粘液もしっかりある方が精子が泳ぎやすいため、排卵を手伝う半面、その後の妊娠の妨げにもなるという悲しい半面があります。

この副作用は長期連用で起こりやすいため、しばらく使うと、1~2周期休みを作るのも一つの方法です。

セキソビット

排卵誘発剤です。クロミッド同様、排卵を助けます。
クロミッドより副作用が少ないと言われています。
しかし効きはクロミッドの方がいいようです。

よくクロミッドが処方されていて、長期連用で子宮内膜などが薄くなってくると、クロミッドから処方変更になることも多いです。

デュファストン

黄体ホルモンの薬です。黄体ホルモンは排卵後の高温相に分泌されるホルモンで、子宮内膜を厚くする働きがあります。

子宮内膜の薄い方に処方されたり、人工授精、体外受精後の着床を助ける目的で処方されます。
通常は高温相の間だけ服用します。

ちなみに黄体ホルモンは、基礎体温の高温相を作るホルモンにはなりますが、デュファストンは子宮内膜を厚くはしますが、体温を上げる働きはありません。
ですので、基礎体温には、変化は現れません。

HCG注射

成熟した卵胞を排卵させる目的で使用されます。
一般的には注射後、24時間から36時間後に排卵が起こります。

性行為のタイミングもこれに合わせると効果的です。

hCG注射は、もうひとつの使い方があり、着床しやすくする目的(高温層を持続)でも注射することがあります。
この場合は排卵後に使用します。

目的によって注射するタイミングが違う事になります。
排卵目的だと排卵前に、着床を助ける目的だと排卵後に注射します。

ルトラール

黄体ホルモンの薬です。デュファストンより、作用は強いお薬になります。

カバサール

プロラクチンが高い方に処方されます。
プロラクチンは催乳ホルモンで、通常は出産後に母乳を出すために多く分泌されるホルモンになります。

子育て中は、次の赤ちゃんを授かると母親が大変ですので、母乳をやっているプロラクチンが高い間は、体は妊娠しないように働いているようです。

プロラクチンは、妊娠していない時も少量分泌はされているのですが、なんらかの原因でプロラクチンが高いと、体は妊娠を妨げる反応(排卵が抑えらえる)を起こしてしまします。

ですので検査でプロラクチンが高い事がわかると、薬を使用して下げます。

テルロン

プロラクチンを下げる薬です。カバサールと同様、よく処方されます。

プレマリン

卵胞ホルモン(エストロゲン)のお薬です。
子宮内膜の厚みを作るためにも不可欠なホルモンです。

子宮内膜を増殖させて着床しやすくするために処方されたり、月経不順や無月経にも処方されます。

エストラーナ

卵胞ホルモン(エストロゲン)の貼り薬です。
体外受精前に、子宮内膜を厚くするために処方される事が多いです。

マーベロン21

低用量のピルになります。
黄体ホルモン様・卵胞ホルモン様物質を合わせたお薬で、排卵を抑える働きがあります。

また抑制作用のほかに、子宮内膜変化による着床阻害作用や頸管粘液変化による精子通過阻害作用により、妊娠を防ぐ効果もあるため、避妊目的としても有名です。

プラノバール

中高用量ピルになります。
体外受精の採卵周期前に、卵巣を休める目的で処方される事も多いです。

グリコラン(メトホルミン)

多嚢胞性卵巣の治療に使います。
もともとは糖尿病の薬なのですが、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)にインスリン抵抗性が関係していることがわかり、クロミッドでは排卵しない場合に使われます。

hMG注射

卵胞を育てる目的で使用します。
クロミッドの内服で効果が弱いと思われる場合に使われる事が多いです。
体外受精の採卵時にも使われます。

hMGは下垂体から分泌される卵巣刺激ホルモンであるFSH作用を有する薬剤です。
FSHは卵胞を育てる作用があるため、hMGを注射すると、卵胞が育ちやすくなります。


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